500万円クラスのコンパクトSUVが注目される理由
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新車価格500万円前後のコンパクトSUVは、いま自動車市場で最も注目されているセグメントです。
この価格帯は、輸入車のエントリーモデルと国産車の上級グレードがちょうど重なる激戦区。ジープ・コンパスのような海外ブランドが479万円から、トヨタ・ハリアーが312万円から、日産・エクストレイルが約330万円からと、選択肢は豊富です。
しかし購入価格だけで判断するのは危険です。
維持費、燃費性能、リセールバリューを総合的に見ると、見かけの価格差以上に大きなコスト差が生まれます。年間15,000km走行するユーザーの場合、燃費の違いだけで年間10万円以上の差が出ることも珍しくありません。
購入費用だけでは見えない真実:維持費の内訳

500万円クラスのコンパクトSUVを所有すると、年間どれくらいの維持費がかかるのでしょうか。
自動車税と重量税の違い
排気量1.5L以下のジープ・コンパスは自動車税が年額30,500円。一方、2.0L超のモデルでは36,000円以上になります。車両重量1.5t〜2.0tの区分では、自動車重量税が2年間で32,800円です。
国産SUVの多くは1.5L〜2.0Lの排気量帯に集中しており、税金面での差は年間数千円程度。ここでの差は小さいものの、13年経過後は自動車税・重量税ともに増税されるため、長期保有を考えるなら新しいモデルが有利です。
車検費用とメンテナンスコスト
輸入車と国産車で最も差が出るのがこの部分です。
ジープ・コンパスの場合、電装系トラブルが5万km前後で発生しやすく、オルタネーターやエアコンコンプレッサーの修理に10万円以上かかることがあります。国産SUVでは同様のトラブルは少なく、車検時の基本費用も10万円前後に収まるケースが多いです。
輸入車は部品の取り寄せに時間がかかり、専門的な整備が必要になるため、メンテナンスコストは国産車の1.5倍〜2倍になる傾向があります。

燃費性能が生む年間コストの差
燃費は維持費の中で最も大きな変動要素です。
ジープ・コンパスの実燃費は都市部で8〜10km/L、高速道路で12〜14km/Lとされています。一方、トヨタRAV4のハイブリッドモデルは実燃費15〜17km/L、ホンダヴェゼルは15〜18km/Lと大きく上回ります。
年間ガソリン代のシミュレーション
年間15,000km走行、ガソリン単価170円/Lで計算すると、以下のような差が生まれます。
- ジープ・コンパス(平均9km/L):約283,390円
- トヨタRAV4ハイブリッド(平均16km/L):約159,375円
- ホンダヴェゼル(平均17km/L):約150,000円
年間で約12万円〜13万円の差。5年間では60万円以上の差になります。
この差額は、購入時の価格差を埋めるどころか、逆転させるほどのインパクトがあります。燃費性能は単なる環境性能ではなく、家計に直結する重要な判断材料なのです。

リセールバリューで見る長期的なコスパ
購入後3年〜5年で売却する場合、リセールバリューは総コストを大きく左右します。
ジープ・コンパスの3年後残価率は約40〜45%。新車価格479万円のモデルが、3年後には約190万円〜215万円になる計算です。一方、トヨタ・ハリアーは約60%、日産・エクストレイルは約55%の残価率を維持しています。
中古市場での価格推移
ジープ・コンパスの中古車買取価格は以下の通りです。
- 2024年式(走行1万km以内):約320〜386万円
- 2022年式(走行1〜2万km):約260〜300万円
- 2020年式(走行5〜6万km):約120〜200万円
2022年以前の前期型モデルは100万円台から数多く出品されており、新車時価格の半額以下になっているケースが目立ちます。
国産SUVは中古市場での需要が安定しており、リセールバリューが高い傾向にあります。輸入車は「維持費が高い」というイメージが影響し、中古市場での需要が限定的になりやすいのです。

総合的なコストパフォーマンスの判断基準
500万円クラスのコンパクトSUVを選ぶ際、最も重要なのは「総保有コスト」の視点です。
購入価格、年間維持費、リセールバリューを総合すると、5年間の総コストは以下のようになります。
- ジープ・コンパス:約479万円(購入)+ 約140万円(維持費5年分)− 約190万円(売却)= 約429万円
- トヨタ・ハリアー:約412万円(購入)+ 約100万円(維持費5年分)− 約247万円(売却)= 約265万円
- 日産・エクストレイル:約330万円(購入)+ 約110万円(維持費5年分)− 約182万円(売却)= 約258万円
購入価格だけを見ると大きな差がないように見えますが、総保有コストでは約170万円もの差が生まれる可能性があります。
デザイン性や所有する喜びを重視するなら輸入車も魅力的ですが、コストパフォーマンスを最優先するなら国産ハイブリッドSUVが圧倒的に有利です。
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