車検証の住所変更を怠ると罰金50万円?取られた人いる?事例と対応策
【15日以内】車検証の住所変更は法律で義務付けられている
引っ越しをしたら、住民票や運転免許証の住所変更手続きは思い出しても、車検証の住所変更をつい忘れてしまう人は少なくありません。
車検証の住所変更は、実は法律で定められた義務なのです。
道路運送車両法によると、引っ越しなどで住所が変わった場合、15日以内に車検証の住所変更手続きを行わなければなりません。この期限を過ぎると、最大で50万円の罰金が科される可能性があるのです。

車検証と住所変更手続きの書類
「えっ、そんな高額な罰金があるの?」と驚く方も多いでしょう。
しかし、実際のところ、住所変更を怠ったというだけで即座に罰金が科せられるケースはほとんどありません。それでも、法律上はこのような罰則が定められているという事実は知っておくべきでしょう。
住所変更を怠ると生じる5つのリスク
車検証の住所変更を怠ると、罰金のリスク以外にも様々な問題が発生する可能性があります。具体的にどのようなリスクがあるのか見ていきましょう。
1. 自動車税の納付通知が届かなくなる
住所変更をしないと、毎年5月頃に送られてくる自動車税の納付通知書が旧住所に届いてしまいます。郵便局の転送サービスを利用していても、その期間は基本的に1年間。それ以降は通知書が届かなくなり、納税を忘れてしまう可能性があります。
納税を忘れると延滞金が発生し、最悪の場合は財産の差し押さえなどの厳しい措置が取られることもあるのです。

自動車税の納付通知書と期限切れの警告
「でも郵便物の転送サービスがあるから大丈夫じゃない?」
確かに郵便局の転送サービスを利用していれば、一定期間は新住所に転送されます。しかし、この転送サービスは永続的なものではなく、通常は1年間限定です。それ以降は旧住所に届いた郵便物は転送されず、重要な通知を見逃してしまう可能性があります。
2. リコール通知が届かず安全上のリスクが高まる
車両に不具合が見つかった場合、メーカーはリコール通知を車検証の住所に送付します。住所変更をしていないと、この重要な通知が届かず、安全上の問題を抱えたまま車を運転し続けることになります。
リコール対応は無料で行われるものですが、通知が届かなければ対応のしようがありません。重大な安全上の問題を放置することになり、事故のリスクが高まる可能性があるのです。
3. 保険契約と車検証の住所が一致しないと保険金支払いに影響
自動車保険の契約内容と車検証の住所が異なると、事故が発生した際に保険会社から「契約内容と実態が異なる」と判断される可能性があります。最悪の場合、保険金の支払いが拒否されることもあり得るのです。

自動車保険の契約書類と車検証
特に「使用地域」が契約時と異なると判断された場合、契約違反とみなされるリスクが高まります。
また、住所変更をしていないと、保険料の算出基準が実際の居住地と異なることになり、本来支払うべき保険料と差が生じる可能性もあります。
4. 車検時の手続きがスムーズに進まない
車検を受ける際、車検証の住所と現在の住所が異なると、追加の書類提出や確認作業が必要になることがあります。これにより、通常よりも手続きに時間がかかったり、場合によっては車検が受けられなかったりすることもあるのです。
特に複数回引っ越しをしている場合は、住所の履歴を証明するために「戸籍の附票」などの追加書類が必要になることもあり、手続きがより複雑になります。
5. 警察の職務質問で不審に思われるリスク
運転中に警察の職務質問を受けた際、車検証の住所と免許証の住所が異なると、不審に思われて詳しく事情を聞かれることがあります。
単なる住所変更の手続き忘れであっても、余計な時間を取られたり、不必要な疑いをかけられたりする可能性があるのです。
車検証の住所変更を忘れていた人の実態
車検証の住所変更を忘れていた人は、実際にどのような問題に直面しているのでしょうか。インターネット上の相談サイトなどに寄せられた声を見てみましょう。
「引っ越しから5年経ちますが、車検証の住所変更をしていませんでした。先日、自動車税の納付書が届かず、慌てて問い合わせたところ、旧住所に送られていたことが判明。延滞金も発生してしまいました。」

住所変更手続きをする人
「車検の際に住所が違うことが発覚し、追加書類の提出を求められました。急いで住民票を取り寄せる必要があり、予定より車検に時間がかかってしまいました。」
このように、住所変更を忘れていたことで実際にトラブルを経験している人は少なくありません。
多くの人が「めんどくさい」「忘れていた」という理由で手続きを後回しにしていますが、結果的には余計な手間や費用がかかってしまうケースが多いようです。
車検証の住所変更で罰金を取られた事例はある?
「車検証の住所変更を怠ると最大50万円の罰金」という規定は確かに法律で定められていますが、実際に罰金を科せられたケースはあるのでしょうか?
罰金が科せられる法的根拠
道路運送車両法第109条第2項では、車の所有者の住所変更について、変更登録を15日以内に行わなかった場合、50万円以下の罰金に処すると規定されています。
また、同法第110条第1項では、使用者の住所変更について、車検証の記載変更を15日以内に行わなかった場合、30万円以下の罰金に処すると定められています。

つまり、法律上は確かに罰金が科せられる可能性があるのです。
実際の罰則適用事例は少ない
しかし、実際には住所変更を怠っただけで罰金が科せられるケースはほとんど報告されていません。通常、警察や行政が積極的に取り締まることはなく、他の違反と重なった場合や、行政からの指導を無視し続けるような悪質なケースでない限り、罰則が適用されることは稀です。
ただし、罰則が適用されにくいからといって、住所変更の義務がなくなるわけではありません。法律で定められた義務であることに変わりはないため、できるだけ早く手続きを行うことが望ましいでしょう。
車検証の住所変更手続きの方法
では、実際に車検証の住所変更手続きはどのように行えばよいのでしょうか。必要書類や手続き場所、費用などについて詳しく見ていきましょう。
必要書類
車検証の住所変更には、以下の書類が必要です。
-
車検証(自動車検査証)原本
-
住民票(発行から3ヶ月以内のもの、マイナンバーの記載がないもの)
-
申請書(第1号様式、運輸支局で入手可能)
-
手数料納付書
-
自動車税申告書
-
車庫証明書(必要な地域の場合)
-
委任状(代理人に依頼する場合)

車検証の住所変更に必要な書類一式
手続き場所
住所変更手続きは、新住所を管轄する運輸支局(陸運局)または軽自動車検査協会で行います。普通車は運輸支局、軽自動車は軽自動車検査協会が窓口となります。
各地域の運輸支局や軽自動車検査協会の所在地や連絡先は、国土交通省のウェブサイトで確認することができます。
手続きの流れ
手続きの基本的な流れは以下の通りです。
-
必要書類を準備する
-
運輸支局または軽自動車検査協会に行く
-
申請書に必要事項を記入する
-
窓口に書類を提出し、手数料を支払う
-
審査・確認後、新しい車検証が発行される
手続きにかかる時間は、混雑状況にもよりますが、書類に不備がなければ当日中に完了します。
手数料
住所変更手続きの手数料は、普通車の場合は350円程度です。軽自動車の場合も同程度の費用がかかります。
ただし、ナンバープレートの変更が必要な場合は、別途ナンバープレート代(1,450円程度)がかかります。
車検証の住所変更をオンラインで行う方法
近年では、車検証の住所変更手続きをオンラインで行うことも可能になっています。時間や場所を問わず手続きができるため、仕事で忙しい方にとっては大きなメリットとなるでしょう。
オンライン手続きに必要なもの
オンラインで住所変更を行うためには、以下のものが必要です。
-
マイナンバーカード
-
ICカードリーダー(マイナンバーカードを読み取るための機器)
-
インターネット環境
-
電子署名が可能なパソコンやスマートフォン

オンライン手続きに必要な機器
オンライン手続きの流れ
オンライン手続きの基本的な流れは以下の通りです。
-
国土交通省が運営する「自動車保有関係手続きのワンストップサービス(OSS)」のサイトにアクセスする
-
必要事項を入力し、電子署名を行う
-
必要書類をスキャンしてアップロードする
-
手数料をオンラインで支払う
-
申請内容を確認し、手続きを完了させる
オンライン手続きの場合、新しい車検証は後日郵送されてきます。
オンライン手続きの注意点
オンライン手続きは便利ですが、いくつか注意点があります。
まず、すべての地域や車両でオンライン手続きが可能というわけではありません。対象地域や対象車両が限られている場合があるため、事前に確認が必要です。
また、マイナンバーカードとICカードリーダーが必要なため、これらを持っていない場合は準備が必要です。特にICカードリーダーは一般家庭にはあまり普及していないため、購入する必要があるかもしれません。
さらに、ナンバープレートの変更が必要な場合は、オンラインだけでは完結せず、運輸支局に行く必要がある場合もあります。
車検証の住所を実家のままにするリスク
「実家を出て一人暮らしを始めたけど、車検証の住所は実家のままにしておこう」と考える人もいるかもしれません。しかし、これには様々なリスクが伴います。
法律上の問題
道路運送車両法では、車の「使用の本拠の位置」が変わった場合、15日以内に車検証の住所変更を行うことが義務付けられています。「使用の本拠の位置」とは、日常的に車を保管している場所のことで、通常は居住地を指します。
つまり、実際に住んでいる場所と車検証の住所が異なる状態は、法律違反となる可能性があるのです。

車を日常的に使用する場所と住所の不一致
実生活での問題
法律上の問題だけでなく、実生活でも様々な不便が生じる可能性があります。
例えば、自動車税の納付通知が実家に届くため、家族が適切に対応してくれない場合は納税が遅れるリスクがあります。また、リコール通知も実家に届くため、重要な安全情報を見逃す可能性があります。
さらに、保険契約と車検証の住所が異なると、事故時の保険金支払いに影響する可能性もあります。
これらのリスクを考えると、車検証の住所は実際に居住している場所に変更するのが望ましいでしょう。
車検証の住所変更を忘れていた場合の対応策
「引っ越してから時間が経ってしまった…」「車検証の住所変更を完全に忘れていた…」という方も、安心してください。今からでも対応は可能です。
すぐに手続きを行う
住所変更を忘れていたことに気づいたら、できるだけ早く手続きを行いましょう。15日の期限を過ぎていても、手続き自体は同じです。
必要書類を揃えて、管轄の運輸支局または軽自動車検査協会に行き、住所変更手続きを行います。
複数回引っ越しをしている場合
複数回引っ越しをしている場合は、住所の履歴を証明するために「戸籍の附票」が必要になることがあります。これは、過去の住所変更の履歴が記載された公的書類です。
戸籍の附票は、本籍地の市区町村役場で取得できます。手続きの際に必要かどうか、事前に運輸支局に確認しておくとよいでしょう。
代行サービスの利用
時間がない、手続きが面倒という方は、行政書士や代行サービスを利用する方法もあります。費用はかかりますが、手続きの手間を省くことができます。
代行サービスを利用する場合は、委任状の作成が必要です。また、信頼できる業者を選ぶことが重要です。
まとめ:車検証の住所変更は忘れずに行おう
車検証の住所変更は、引っ越し後15日以内に行うことが法律で義務付けられています。怠ると最大50万円の罰金が科される可能性がありますが、実際に罰金が適用されるケースは少ないようです。
しかし、住所変更を怠ることで、自動車税の納付通知が届かない、リコール通知を見逃す、保険金の支払いに影響が出る、車検手続きがスムーズに進まないなど、様々なリスクが生じる可能性があります。
住所変更手続きは、必要書類を揃えて運輸支局や軽自動車検査協会で行うことができます。近年ではオンラインでの手続きも可能になっていますが、対象地域や必要機器などの制約があるため、事前に確認が必要です。
「めんどくさい」「忘れていた」という理由で後回しにしがちな車検証の住所変更ですが、将来的なトラブルを避けるためにも、引っ越したらできるだけ早く手続きを行うことをおすすめします。
住所変更を忘れていたことに気づいたら、今すぐ対応することが大切です。15日の期限を過ぎていても、手続き自体は同じですので、必要書類を揃えて速やかに手続きを行いましょう。
▶︎こちらもおすすめ
なぜ下落?今アルファードの中古車価格が値崩れしているのか?5つの要因
歴代BMW Mモデルの魅力とは?M3/M4/M5の進化を自動車評論家が徹底解説
ポルシェのケイマンが安い理由とは? 購入前に知るべき経済的視点からの徹底分析
アウディTTで後悔しないために:乗る前に知っておくべき真実とポイント
レンジローバーのリアルな真実:「やめとけ」と言われる理由と知っておくべき全て
BMW i8バッテリー交換のリアル:交換時期、保証と費用・維持費についての詳細ガイド – ラグジュアリーレーン
ポルシェオーナーの特徴:性格、ライフスタイル、そして社会的イメージまで
なぜBMWアクティブツアラーは安いのか?徹底解説【価格と価値の真実】
【2025年最新】最強お守り|関東の交通安全祈願10選|人気神社・お寺完全ガイド
最強お守り|神奈川県の交通安全祈願パワースポット20選|人気神社・お寺完全ガイド
メルセデスベンツ新型Vクラスが描く未来像!VISION Vが提案する極上の移動空間とは|上海モーターショー2025で公開
似てるどっちが先?クラウンスポーツとプロサングエ、影響関係は逆だった
ハリアーから乗り換えたらどう変わる?「レクサスNX」に乗っている人の本音と魅力を徹底解説
レクサスCTは恥ずかしいのか?購入を迷うあなたへ!エントリーモデルの魅力・評判・中古市場まで徹底解説
新型ポルシェ911カレラSの発表と予約に関する情報|Porsche911 Carrera S | ラグジュアリーレーン
ポルシェ納車完全ガイド:オーダーから体験記まで、夢の実現に必要な全てを徹底解説!
ポルシェオーナーの特徴:性格、ライフスタイル、そして社会的イメージまで
高級車に乗ると人生がどのように変わるのか:高級車所有がもたらす人生の変化 |
「ポルシェ、どこの国の車?」ドイツから世界へ広がる名車の魅力を探る旅 | ラグジュアリーレーン
レクサスNX向けフロアマットはなぜ高い?純正vs社外品の比較と高品質を手に入れる方法
レクサス納車式を体験レポート!豪華な流れと魅力、恥ずかしいけど嬉しいプレゼントも!
走る喜びがあなたを変える!~ポルシェが拓く自己実現と豊かなオーナーのライフスタイルの秘密~
レクサスRXの値崩れは避けられる!リセールバリューを守る賢い選び方
レクサスRXガソリンモデル選びの全て|種類・燃費・比較ポイント完全ガイド
【レクサスがダサいと言われる理由と魅力を徹底解説】仕様・型落ち?レクサスの真実を知ろう!
医師・経営者に選ばれるポルシェ911の真実|新車価格から維持費まで完全ガイド
なぜ下落?今アルファードの中古車価格が値崩れしているのか?5つの要因
ポルシェ ケイマンが安い理由とは? 購入前に知るべき経済的視点からの徹底分析
ポルシェのローン審査に落ちた理由と対策【年収目安・審査基準・通過のコツ】
永瀬廉の愛車ポルシェ徹底解剖!車種・価格から年収、ライフスタイルまで
ランデブー|夢の名車ポルシェ930ターボが現実に─月額4万円から始まる高級車の共同所有サービスとは|RENDEZ-VOUS
比較検証|レクサスRXは本当に値崩れしにくいのか?BMW X5・ベンツGLEとの徹底分析
ポルシェのマニュアル車は運転楽しい?難しい?本当のところは…
フェラーリ・プロサングエ完全ガイド:5つの購入難関と市場価値
BMW中古車はやめたほうがいい?購入の落とし穴と7つのチェックポイント
ジープレネゲードは買ってはいけない?5つの後悔ポイントと対策
アルファードSCパッケージでのチャイルドシート選び完全ガイド
メルセデス・ベンツGクラス限定モデル「ストロンガー・ザン・ザ・1980s」の驚きの実力と魅力を徹底解剖
ルーフキャリア装着車でも洗車機OK!実体験から分かった注意点
アウディ中古やめたほうがいい|購入の落とし穴と成功するための7つの対策
【2025年最新】レクサスNX人気色ランキング11選!買取相場も解説