BMW X1が不人気と言われる5つの理由と本当の価値
BMW X1とは？エントリーモデルの位置づけを解説
「BMWに乗りたいけど、X1は不人気って聞くし、どうなんだろう…」
BMWのSUVモデルを検討している方なら、こんな疑問を持ったことがあるのではないでしょうか。確かにネット上では「BMW X1は不人気」「ダサい」という声も見かけます。でも、本当にそうなのでしょうか？
実はBMW X1は、Xシリーズのエントリーモデルとして位置づけられる、日本の道路事情に適したコンパクトSUVなんです。特に最新の3代目X1(U11型)は2023カーオブザイヤーを受賞するなど、その実力は折り紙付き。
BMW X1の外観
今回は、BMW X1が「不人気」「ダサい」と言われる理由を徹底検証し、その本当の価値について解説します。X1の購入を検討している方はもちろん、すでにオーナーの方も、愛車の魅力を再発見できるはずです。
X1の真の姿を知れば、あなたの選択肢がぐっと広がるかもしれませんよ。
BMW X1が不人気と言われる5つの理由
まずは、BMW X1が不人気と言われる主な理由を見ていきましょう。ネット上の声や実際のオーナーの意見を分析すると、以下の5つが主な理由として浮かび上がってきます。
ただし、これらは本当に致命的な問題なのでしょうか？それとも誤解や偏見に基づいたものなのでしょうか？一つずつ検証していきましょう。
1. 価格の高さ – 国産SUVとの比較
「BMW X1は高すぎる！」
これはよく聞かれる不満です。確かにBMW X1の新車価格は約550万円から798万円と、同クラスの国産SUVと比較するとかなり高額です。マツダのCX-30やCX-5と比べると、価格差は歴然としています。
BMW X1のインテリア
しかし、BMWというプレミアムブランドである以上、この価格差は当然とも言えます。国産車と欧州の高級車を単純に価格だけで比較するのは、リンゴとオレンジを比べるようなものです。
BMW X1の価格には、洗練されたデザイン、高品質な内装材、先進的な技術、そして「駆け抜ける喜び」を実現する走行性能が含まれています。単なる移動手段ではなく、プレミアムな体験にお金を払うという考え方が必要なのです。
2. 燃費の悪さ – 実際のところどうなの？
X1の燃費性能についても批判の声があります。特に旧モデルでは、市街地走行時の燃費がリッターあたり約10kmから12kmとされており、同クラスの他のSUVと比較するとやや劣る結果でした。
しかし、最新の3代目X1(U11型)では、ガソリンエンジンモデルでも12kmから14km程度、2.0リッターディーゼルエンジンを搭載したモデルではリッターあたり19.5kmの燃費を達成しています。
これは他の欧州製ライバル車と比べても平均的な数値であり、「特別に燃費が悪い」とは言えません。また、走行性能とのバランスを考えれば、むしろ優れた燃費と言えるかもしれません。
3. 維持費の高さ – 本当に国産車より高いのか
「輸入車は維持費が高い」というイメージは根強くあります。確かに、BMW X1のメンテナンス費用は国産車と比べると高めです。オイル交換は約2万円から3万円程度かかり、タイヤ交換やブレーキパッドの交換も同様に高額となります。
BMW X1のメンテナンス風景
しかし、これはBMW X1に限った話ではなく、他の欧州製ライバル車と比べれば平均的な費用です。また、最新モデルでは信頼性が向上しており、不具合による突発的な出費リスクも低減されています。
さらに、BMW正規ディーラーでは定額メンテナンスパッケージなども提供されており、計画的な維持費管理が可能です。「予想外の出費」というイメージほど、実際の維持費は高くないのかもしれません。
あなたはどう思いますか？少し高くても、乗る喜びを得られるなら価値があると考えますか？
4. 不具合やリコールの懸念 – データで検証
ネット上では「BMWは壊れやすい」という声も見られます。しかし、実際のデータを見ると、X1特有の大きな不具合傾向やリコール問題は確認されていません。
特にFxx/Uxx番台のモデルからは、エアコンや電気装備品、オイル漏れトラブル、バッテリー関連トラブル、エンジン関連、トランスミッション関連の不具合発生率が格段に減少しています。
ディーゼルエンジンについても、オイルメンテナンスを適切に行っていれば問題が発生するリスクは低いです。基本的に新車や認定中古車で、ディーラー点検を定期的に実施していれば、深刻な不具合に見舞われる可能性は極めて低いと言えるでしょう。
他の欧州輸入車やBMW内の兄弟車と比べても、X1が特に壊れやすいというデータは存在しません。
5. デザインや居住性への批判 – 主観的な評価
BMW X1のデザインについては、好みが分かれるところです。特に初代X1(F48型)については、「SUVとしては小さすぎる」「後席が狭い」「荷室が狭い」といった声が聞かれました。
BMW X1の後部座席と荷室
また、Cピラー位置にあるBMWのエンブレムに違和感を覚える方や、20インチホイール装着時の乗り心地の悪さを指摘する声もありました。
しかし、これらの批判は主に初代モデルに対するものであり、最新の3代目X1(U11型)では、ボディの拡大により居住性や荷室容量も拡大。X3と比べても後席の広さは十分となっています。
デザインの評価は極めて主観的なものであり、「ダサい」という評価を鵜呑みにするのではなく、実際に見て乗って判断することが重要です。
BMW X1の本当の価値とは？カーオブザイヤー受賞の実力
ここまでBMW X1が不人気と言われる理由を検証してきましたが、実はX1には多くの魅力や価値があります。特に注目すべきは、その受賞歴です。
2代目X1(F48型)は「2018-2019 日本カー・オブ・ザ・イヤーエモーショナル部門賞」「RJCカーオブザイヤー・インポート」「日本自動車殿堂インポートカーオブザイヤー」を受賞。そして3代目X1(U11型)は2023カーオブザイヤーを受賞しています。
BMW X1の走行シーン
これらの受賞は、X1の実力が業界専門家によって高く評価されていることの証です。では、具体的にどのような点が評価されているのでしょうか？
コンパクトなボディと優れた取り回し
BMW X1の最大の魅力の一つは、そのコンパクトなボディサイズです。3代目X1(U11型)は全長4,375mm、全幅1,825mm、全高1,535mmというサイズ感で、日本の狭い道路や駐車場でも扱いやすいのが特徴です。
SUVでありながら、全高が約1.5mとセダン車とほとんど変わらない低めの設計により、立体駐車場やタワーパーキングも利用できるなど、SUVならではの不便さがほとんどないのも魅力です。
この絶妙なサイズ感は、都市部での日常使いと休日のアクティブな走りの両方に対応できる、バランスの取れた設計と言えるでしょう。
BMWらしい走行性能と乗り心地
「駆け抜ける喜び」を掲げるBMWの車として、X1の走行性能は折り紙付きです。特に最新の3代目X1(U11型)は、乗り心地と走行性能のバランスが大幅に向上しています。
エンジンの回り方や音、加速感に加えて、足回り（タイヤやサスペンションなど）の感覚、乗り心地など様々な面で、BMWらしい質感が感じられます。特に、重厚ながら柔軟さも併せ持つ乗り心地は、BMWらしさや信頼感を感じさせる大きな要因です。
先代モデルでは、同じくBMWのSUVであるX3や主力モデルの3シリーズと比べると差を感じる部分もありましたが、最新モデルでは大きく進化しています。
拡大した居住性と使い勝手
初代モデルでは批判の声もあった後席の居住性や荷室の広さですが、最新の3代目X1(U11型)では大幅に改善されています。ボディの拡大により、居住性や荷室容量も拡大し、X3と比べても後席の広さは十分となっています。
BMW X1のインテリア機能
容量540Lのラゲージ・ルームは、ファミリーユースにも十分対応できるスペースを確保。さらに、シートアレンジによって様々な積載パターンに対応できる柔軟性も備えています。
SUVとしての実用性と、コンパクトカーとしての取り回しの良さを両立させた、バランスの取れた設計と言えるでしょう。
街中で目立つ希少性
BMW X1の魅力の一つに、「街中で他と被らない希少性」があります。国産SUVが多く走る日本の道路では、BMWのXシリーズは一目で目を引く存在です。
特にX1は、X3やX5ほど数が多くないため、オーナーにとっては個性を表現できる一台となるでしょう。所有欲を満たす存在として、X1の希少性は大きな魅力の一つです。
「みんなと同じ車に乗りたくない」「個性的な一台が欲しい」という方にとって、X1は魅力的な選択肢と言えるのではないでしょうか。
初代X1(F48型)と最新X1(U11型)の進化ポイント
BMW X1は、モデルチェンジを重ねるごとに着実に進化してきました。特に2代目X1(F48型)から最新の3代目X1(U11型)への進化は大きく、多くの改良点が見られます。ここでは、その主な進化ポイントを見ていきましょう。
デザインの洗練と存在感の向上
最新の3代目X1(U11型)は、より現代的でスポーティなデザインへと進化しました。特に、BMWの象徴的な大型キドニーグリルを採用し、フロントフェイスの存在感が大幅に向上しています。
BMW X1のフロントデザイン
全体のプロポーションも見直され、SUVとしての力強さとBMWらしいスポーティさのバランスが取れたデザインとなっています。サイドビューでは、シャープなキャラクターラインが全体に流れるようなデザインとなり、ダイナミックな印象を与えます。
リアデザインも洗練され、LEDテールランプの採用やバンパーデザインの変更により、より現代的で高級感のある仕上がりとなっています。
これらのデザイン変更により、初代モデルで指摘されていた「ダサい」という評価は大きく覆されたと言えるでしょう。
パワートレインの進化と多様化
パワートレインの面でも、X1は大きく進化しています。最新モデルでは、従来のガソリンエンジンやディーゼルエンジンに加え、電動化モデル「iX1」も登場し、選択肢が広がっています。
ガソリンエンジンモデルでは、1.5リッターや2.0リッターターボエンジンを搭載し、パワフルかつスムーズな走りを実現。特に「X1 xDrive20i」では、最高出力150kW(204PS)、最大トルク320Nmのパワーを発揮し、0-100km/h加速は7.4秒という俊足ぶりを見せます。
ディーゼルエンジンモデル「X1 xDrive20d」は、最高出力110kW(150PS)、最大トルク360Nmを発揮し、力強い走りと優れた燃費性能を両立。リッターあたり19.5kmという燃費性能は、同クラスでもトップレベルです。
さらに、最新技術を結集した電気自動車「iX1」も登場し、最高出力230kW(313PS)、最大トルク494Nmという圧倒的なパワーと、一充電走行距離約438kmという実用性を兼ね備えています。
内装の質感向上と最新テクノロジーの採用
内装面でも、X1は大きく進化しています。最新モデルでは、大型の湾曲ディスプレイを採用し、最新のiDriveシステムを搭載。直感的な操作性と先進的な機能性を両立しています。
素材の質感も向上し、触れる部分には本革やソフトタッチ素材を多用。BMWらしい高級感のある室内空間を実現しています。
BMW X1のテクノロジー機能
また、運転支援システムも大幅に強化され、アクティブクルーズコントロールやレーンキープアシスト、自動駐車機能など、最新の安全・快適装備が充実しています。
さらに、最新モデルでは「BMW Digital Premium」というオプションが用意され、車内でゲームを楽しむことも可能になるなど、エンターテイメント性も向上しています。
これらの進化により、X1は単なる移動手段ではなく、先進テクノロジーを体験できるモビリティへと進化しています。
BMW X1オーナーの本音 – 実際に乗っている人の評価
ここまでX1の魅力や進化について解説してきましたが、実際にX1に乗っているオーナーはどのような評価をしているのでしょうか？実際のオーナーの声を見ていきましょう。
高評価のポイント – 満足している部分
X1オーナーからの高評価ポイントとして、まず挙げられるのが「走行性能」です。あるオーナーは「しっかりとした走行を楽しみたい場合は、ドイツの自動車に乗るのが良い」と評価し、特に長距離ドライブでの快適性を高く評価しています。
また、「エクステリア関連は個人差があるかもしれませんが、自分は気に入っています」「インテリアに関しては国産車と比べるとダッシュボード等が使いやすい」という声もあり、デザインや使い勝手の良さも評価されています。
「最初に運転をした時には重量感があるのかなと感じていたのですが、考えている以上に軽やかに運転ができる」という声からは、見た目のイメージと実際の運転感覚のギャップに驚いた様子がうかがえます。
「高速での安定感はとてもありますので、安心感があります」「視線もセダンやクーペなどと比べても高いので運転がしやすい」といった声も多く、SUVとしての長所がしっかりと活かされていることがわかります。
不満のポイント – 改善を望む声
一方で、不満の声としては「価格が高い」という点が最も多く挙げられています。特に同クラスの国産SUVと比較した際の価格差を指摘する声が目立ちます。
また、「維持費が高い」という点も不満として挙げられており、特に定期点検やパーツ交換時のコストに関する声が多いです。
初代モデルについては「後席が狭い」「荷室が狭い」という声もありましたが、最新モデルではこれらの点が改善されているため、モデルチェンジによって解消された不満点と言えるでしょう。
「20インチホイールは乗り心地が悪い」という声もありましたが、これはホイールサイズの選択によって回避できる問題です。
長期所有の満足度 – 時間が経つほど分かる魅力
興味深いのは、長期間X1を所有しているオーナーからの声です。「購入してから1年ほど経過していますが、今でも購入したばかりのような気持ちです」という声からは、長く乗っても飽きのこない魅力があることがうかがえます。
特に「燃費の良さは、長く走れば走るほど分かるようになります。給油する回数が少ないのは、とても快適です」という声は、初期の購入コストだけでなく、長期的な視点での経済性も評価されていることを示しています。
「雪道などを走る機会があるから4WDが欲しい、だけど大きくて車高が高い車は苦手、という人にぴったり」という声からは、X1がニッチな需要にもしっかりと応えていることがわかります。
「実際に雪道を何度か走ったのですが、以前乗っていたFRの3シリーズより格段に安定していました」という実体験は、X1の実用性の高さを示す貴重な証言です。
BMW X1は本当に「買い」なのか？最終結論
ここまでBMW X1について様々な角度から検証してきました。「不人気」「ダサい」という声がある一方で、実際のオーナーからは高い評価も多く見られます。では、X1は本当に「買い」なのでしょうか？最終的な結論を出していきましょう。
こんな人にはおすすめ – X1が最適な選択肢となる条件
BMW X1は、以下のような方に特におすすめできる車です。
まず、「コンパクトなサイズ感のSUVが欲しい」という方。X1は全長4,375mmというコンパクトなボディサイズながら、SUVとしての魅力を十分に備えています。特に都市部での使用や、狭い駐車場が多い環境では、このサイズ感が大きなメリットとなります。
次に、「BMWの走りを体験したい」という方。X1はエントリーモデルながら、BMWらしい走行性能をしっかりと備えています。特に最新モデルでは、上位モデルとの性能差も縮まっており、「駆け抜ける喜び」を十分に体験できます。
「個性的な一台が欲しい」という方にもおすすめです。街中で数多く見かける国産SUVとは一線を画す存在感は、オーナーの個性を表現するのに最適です。
また、「実用性と走りの両立」を求める方にも適しています。X1は、日常の買い物から週末のレジャーまで、様々なシーンに対応できる汎用性の高さが魅力です。
購入前に考慮すべきポイント – 冷静な判断のために
一方で、X1の購入を検討する際には、以下のポイントもしっかりと考慮すべきでしょう。
まず「予算」です。新車価格は550万円から798万円と、同クラスの国産SUVと比べると高額です。また、維持費も含めた総所有コストを考慮する必要があります。
次に「使用環境」です。主に都市部での使用が多いのか、長距離ドライブが多いのかによって、最適なグレード（ガソリン、ディーゼル、電気自動車）が変わってきます。
「サイズ感」も重要です。X1はコンパクトSUVであり、大家族や大量の荷物を積むことが多い方には、X3やX5などの上位モデルの方が適している場合もあります。
最後に「ブランド志向」も考慮すべきポイントです。BMWというブランドに価値を感じるかどうかは、個人の価値観によって大きく異なります。単なる移動手段としてだけでなく、「所有する喜び」を重視するかどうかも判断材料となるでしょう。
最終判断 – X1は不人気でもダサくもない「買い」モデル
結論として、BMW X1は「不人気」でも「ダサい」でもなく、むしろ「買い」と言えるモデルです。
特に最新の3代目X1(U11型)は、2023カーオブザイヤーを受賞するなど、その実力は折り紙付き。コンパクトなサイズ感と優れた走行性能、拡大した居住性と使い勝手の良さ、最新テクノロジーの採用など、多くの魅力を備えています。
ガソリン・ディーゼルモデル共にエンジンパワーに不足感はなく、ファミリーユースにも適しており、日本では使いやすいサイズに収まっています。
確かに価格や維持費は国産車と比べると高めですが、それに見合った価値を提供してくれる一台と言えるでしょう。
最終的には、あなた自身の価値観や使用環境、予算に合わせて判断することが大切です。ぜひ一度、実車を見て、試乗してみることをおすすめします。きっとネット上の評判とは異なる、X1の本当の魅力を発見できるはずです。
BMW X1は、単なる移動手段を超えた「駆け抜ける喜び」を提供してくれる、価値ある一台なのです。
BMWの魅力をさらに知りたい方は、こちらもぜひご覧ください。
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