【驚愕の相場】BMWグランツアラーがこんなに安い理由と後悔しない中古車選び7つのポイント
BMW グランツアラー
「BMWが200万円以下で買える？」「ミニバンなのにBMWの走りが楽しめる？」
あなたはもしかして、ファミリーカーとしてのミニバンの実用性と、憧れのBMWブランドを両立させた車を探していませんか？
実は今、中古車市場で「BMWグランツアラー」が驚くほど安価で取引されています。新車価格：358〜541万円が、なんと走行5万km程度でも総額150万円前後で手に入るのです。
この記事では、なぜBMWグランツアラーがこれほど安いのか、その裏側に迫りながら、購入を後悔しないための7つのポイントを詳しく解説します。BMWブランドに憧れながらも予算に悩む方、ファミリーカーとして輸入車を検討中の方必見の内容です。
BMWグランツアラーとは？知られざる7人乗りBMWの正体
BMWグランツアラーは、2015年に登場したBMW初の7人乗りミニバン的モデルです。正式名称は「BMW 2シリーズ グランツアラー」。BMWが長年守ってきたFR（後輪駆動）レイアウトを捨て、FF（前輪駆動）ベースで開発された異色のモデルです。
全長4,585mm×全幅1,800mm×全高1,640mmというコンパクトなボディサイズながら、3列シートを備え最大7人が乗車可能。国産ミニバンと比べると全高が20cmほど低く設計されており、BMWらしいスポーティな走行性能と、ミニバン的な実用性を両立させた「ユニークな存在」なのです。
驚愕の事実！なぜBMWグランツアラーはこんなに安いのか？
BMW グランツアラー
新車で400万円以上したBMWグランツアラーが、なぜ中古市場でこれほど安く取引されているのでしょうか？その理由を掘り下げてみましょう。
1. 輸入車特有の急激な価格下落
輸入車は一般的に国産車よりも中古市場での価格下落が激しいのですが、グランツアラーはその中でも特に値崩れが激しい車種です。新車登録から3年で50%以上価値が下がるケースも珍しくありません。
例えば、新車時430万円だった「218dグランツアラー」が、5年落ち・5万km走行で150万円前後で取引されているのは、BMWのなかでも特筆すべき値下がり率と言えるでしょう。
2. 「BMWらしくない」という評価
「BMWと言えばFR駆動の走りが命」というイメージが強いなか、グランツアラーはFF駆動（一部4WD）で開発されました。このことが伝統的なBMWファンから「BMWらしくない」という評価を受け、人気が限定的だったのです。
「BMWの走り」を期待して購入したオーナーが「思ったより普通」と感じ、早期に手放すケースも少なくありません。この「期待とのギャップ」が中古市場への流入量を増やし、価格下落に拍車をかけています。
3. モデル末期による在庫処分の影響
BMWグランツアラーは2022年12月販売終了され、新車在庫の特価セールが行われました。この新車の値引き拡大が中古車価格にも大きな影響を与え、全体的な相場を押し下げる結果となったのです。
4. 内装と装備のコストカット
グランツアラーは、他のBMWシリーズと比較すると内装の質感や装備面でコストカットが見られます。高級感のある素材や最新鋭のナビゲーションシステムなどを省略することで、製造コストを抑えたことが伺えます。
この「BMWとしては少し質素」という評価が、中古市場での価値評価を下げる一因となっています。
後悔しないためのチェックポイント！BMWグランツアラー購入前に知っておくべき7つの真実
安いからといって飛びつく前に、グランツアラーの「本当の姿」を知っておきましょう。購入後の後悔を防ぐため、以下の7つのポイントを必ずチェックしてください。
1. 3列目シートは「緊急用」と割り切るべし
グランツアラーは7人乗りを謳っていますが、3列目シートは極めて狭いのが実情です。大人が座るには膝が高く上がり、頭上空間も限られています。小学生低学年までが快適に座れる広さと考えるべきでしょう。
「週末に親戚も一緒に出かける時だけ使う」「子どもの友達を乗せる時に使う」程度の「5+2シート」と割り切れば満足度は高いですが、常時7人乗車するファミリーカーとしては不向きです。
2. 内装の質感は「BMWの中では控えめ」
他のBMWモデルと比較すると、グランツアラーの内装は明らかにコストを抑えた印象があります。プラスチック素材の使用が多く、高級感を演出する木目調パネルやアルミ調パネルなども標準では控えめです。
「BMWだから高級感あふれる内装だろう」と期待すると肩透かしを食らう可能性が高いので、「実用性重視のBMW」と認識しておきましょう。
3. ブレーキダストの多さに要注意
BMWといえば「ブレーキダストが多い」ことで有名ですが、グランツアラーも例外ではありません。純正ブレーキパッドを使用していると、ホイールが1週間もしないうちに真っ黒になることも。
見た目を気にする方は、低ダストパッドへの交換を検討するか、こまめな洗車を覚悟する必要があります。この「意外なランニングコスト」を知らずに購入すると、後々不満に感じる原因になりかねません。
4. 維持費は「輸入車並み」を覚悟すべし
中古車両の購入価格は安くても、維持費は立派な「輸入車並み」です。オイル交換や定期点検などの基本整備でも、国産車の1.5〜2倍程度の費用がかかると考えておくべきでしょう。
例えば、12ヶ月点検で5万円前後、オイル交換だけでも1.5万円程度、消耗部品の交換ともなれば10万円単位の出費も珍しくありません。この「隠れコスト」を計算に入れずに購入すると、維持費の高さに驚くことになります。
5. 荷室スペースは3列目使用時に激減
3列目シートを使用した状態では、荷室スペースが極端に少なくなります。スーツケース1個がやっと入るレベルなので、7人乗車で旅行に行く場合は、ルーフボックスの装着や宅配便の利用を検討する必要があるでしょう。
「7人乗って荷物もたくさん積める」と思って購入すると、使い勝手の悪さに失望する可能性が高いです。
6. 中古車選びは「整備記録」が決め手
グランツアラーに限らず輸入車の中古購入では、整備記録の有無が車両の良し悪しを大きく左右します。特にディーラー整備記録がしっかりと残っている車両は、適切なメンテナンスが行われてきた証拠であり、将来的なトラブルリスクも低くなります。
価格が安いからといって整備記録の無い車両を選ぶと、購入後に高額な修理費用が発生するリスクが高まります。「安物買いの銭失い」にならないよう注意しましょう。
7. ディーゼルモデルは「走行距離」に要注意
グランツアラーの中でも人気が高い218dなどのディーゼルモデルは、低走行車が狙い目です。ディーゼルエンジンは10万km以上走行した個体だと、DPF（ディーゼル微粒子フィルター）の目詰まりやEGRバルブの汚れなど、高額修理のリスクが高まります。
「ディーゼルは長持ちするから高走行でも大丈夫」という考えは危険です。できれば5万km以下、最大でも7万km程度までの個体を選ぶことをおすすめします。
グランツアラーの中古車、どれを選ぶべき？モデル別・グレード別の特徴と狙い目
BMW グランツアラー
グランツアラーにはいくつかのエンジンバリエーションとグレードが存在します。それぞれの特徴を理解して、自分に合ったモデルを選びましょう。
218i：ガソリンエントリーモデルの実力
1.5リットル直列3気筒ターボエンジンを搭載した218iは、グランツアラーのエントリーモデルです。140ps（103kW）、220Nmを発生し、0-100km/h加速は9.8秒。決して速いとは言えませんが、街乗りには十分なパワーを持っています。
メリットは車両価格の安さと維持費の比較的安さ。デメリットはやや物足りないパワーと、ターボエンジン特有の燃費の伸び悩みです。街乗りメインで予算を抑えたい方におすすめです。
218d：人気No.1ディーゼルの実力
2.0リットル直列4気筒ディーゼルターボエンジンを搭載した218dは、150馬力と330Nmの太いトルクが魅力。加速感はガソリンモデルより上で、高速巡航も余裕があります。
最大の魅力は燃費の良さで、カタログ値で18.9km/Lを記録。実燃費でも15km/L前後を期待できます。ただし、前述の通りディーゼル特有のメンテナンス（DPF再生など）には注意が必要です。長距離ドライブが多い方には特におすすめのモデルです。
220i：走りを求めるならこれ
2.0リットル直列4気筒ターボエンジンを搭載した220iは、192馬力と280Nmのトルクを発揮。0-100km/h加速は7.9秒と、ミニバンとは思えない俊足ぶりです。
「BMWらしい走り」を期待するなら、このグレードがベスト。ただし、燃費は悪化し、車両価格も高めになります。「走り」と「実用性」のバランスを求める方におすすめです。
xDriveモデル：雪国在住なら必須
218dや220iには、4WDシステム「xDrive」を搭載したモデルも存在します。雪国在住の方や、アウトドア志向の強い方には、このxDriveモデルがおすすめです。
ただし、車両価格は20〜30万円ほど高くなり、燃費も若干悪化する点には注意が必要です。本当に4WDが必要か、よく検討しましょう。
知って得する！グランツアラー中古車購入時の7つのチェックポイント
BMW グランツアラー
グランツアラーの中古車を購入する際、特に注意すべき7つのポイントを紹介します。これらをチェックすることで、「買って後悔」のリスクを大幅に減らせるでしょう。
1. バッテリー状態の確認
BMWは電装品が多く、バッテリー上がりが頻発します。特にグランツアラーは、パワースライドドアなど電力を消費する装備が多いため、バッテリーの状態確認は必須です。
購入前に「バッテリー交換歴」を確認し、できれば交換後2年以内の車両を選びましょう。バッテリー交換は純正品で5万円前後かかるため、交換直後の車両は少しお得と言えます。
2. タイヤの残り溝と製造年
タイヤの残り溝だけでなく、製造年もチェックしましょう。タイヤのサイドウォールに「DOT」に続く4桁の数字があり、最初の2桁が製造週、後の2桁が製造年を示しています。
例えば「DOT 2519」なら、2019年の25週目（6月頃）に製造されたタイヤということ。製造から5年以上経過したタイヤは、残り溝があっても劣化している可能性が高いので注意が必要です。
3. 足回りの異音チェック
試乗時には、段差を通過する際の異音に注意しましょう。「コトコト」「ガタガタ」という音がする場合、サスペンションやブッシュの劣化が考えられます。
これらの部品交換は工賃込みで10万円以上かかることも珍しくないため、購入前のチェックは重要です。できれば整備工場での「リフトアップ点検」を依頼し、足回りの状態を専門家に見てもらうのがベストです。
4. エアコンの冷え具合
試乗時にはエアコンの冷え具合も必ずチェックしましょう。輸入車はエアコンガス（フロンガス）の漏れが発生しやすく、充填だけでも1〜2万円、コンプレッサー交換となると20万円以上かかることもあります。
「エアコンが効きが悪い」と感じたら、購入前の整備で対応してもらうか、その分の値引き交渉をするべきでしょう。
5. 電動スライドドアの動作確認
グランツアラーの多くは電動スライドドアを装備しています。この動作に不具合があると、修理費用が高額になりがちです。
開閉時の異音や途中で止まる症状がないか、左右両方のドアでしっかり確認しましょう。特に「半ドア警告」が消えない場合は、センサー不良の可能性があります。
6. 車両履歴（修復歴・事故歴）の確認
修復歴の有無は車両価格に大きく影響します。修復歴があっても適切に修理されていれば問題ありませんが、価格は相応に安くなるべきです。
「修復歴なし」と謳われていても、ドア交換などの小さな修理は「修復歴」にカウントされないことがあります。可能であれば、ボディの塗装の厚みを測定できる「膜厚計」でチェックするか、信頼できる整備工場で確認してもらうことをおすすめします。
7. 整備記録と取扱説明書の有無
整備記録簿と取扱説明書の有無も重要なチェックポイントです。特に整備記録簿は、これまでの車両の扱われ方を知る重要な手がかりとなります。
ディーラー整備記録が残っている車両は、前オーナーが車を大切にしていた証拠であり、隠れた不具合が少ない可能性が高いです。逆に整備記録が全くない車両は、必要なメンテナンスが行われていない可能性もあるため注意が必要です。
実燃費から維持費まで！グランツアラーのリアルな所有コスト
グランツアラーを所有する際の実際のコストについて、詳しく見ていきましょう。
実燃費はどれくらい？
各モデルの実燃費の目安は以下の通りです：
-
218i：市街地 8〜10km/L、高速道路 12〜14km/L
-
220i：市街地 7〜9km/L、高速道路 10〜12km/L
-
218d：市街地 12〜14km/L、高速道路 16〜18km/L
ディーゼルモデルの218dは、実燃費でもガソリンモデルを大きく上回ります。長距離ドライブが多い方には、燃費面でも218dが圧倒的におすすめです。
年間維持費の目安
グランツアラーの年間維持費の目安は以下の通りです（走行距離1万km/年の場合）：
-
自動車税：39,500円（2.0L）
-
自動車保険：10〜15万円（年齢・条件による）
-
燃料費：12〜20万円（モデルと使用状況による）
-
メンテナンス費：15〜25万円（年間平均）
合計すると、年間40〜60万円程度の維持費を見込んでおくべきでしょう。国産ミニバンと比べると15〜20万円ほど高くなりますが、「BMWに乗るための対価」と考えれば許容範囲かもしれません。
結論：BMWグランツアラーは「割り切り」が大切な逸品
ここまでBMWグランツアラーの魅力と注意点を詳しく見てきました。最後に、どんな人にグランツアラーが向いているのか、まとめてみましょう。
こんな人にはピッタリ！
-
BMWブランドに憧れつつ、予算は抑えたい人
-
基本は5人乗り、たまに7人乗りができればOKという家族
-
走行性能にこだわりがあるファミリー層
-
ディーゼル車の経済性と力強さを求める人
-
国産車とは一線を画す個性を求める人
こんな人には不向き…
-
常時7人乗車する大家族
-
維持費を極力抑えたい人
-
最新の安全装備や快適装備を求める人
-
SUVのような高い着座位置を好む人
-
「BMWと言えばFR」という固定観念が強い人
グランツアラーは「BMWブランドを手頃に味わえる実用車」として割り切れば、非常に満足度の高い一台になるでしょう。中古市場で価格が下がっている今こそ、狙い目の車種と言えます。
ただし、「安いBMW」には理由があることを忘れず、この記事で紹介した注意点をしっかりチェックして、後悔のない選択をしてください。
BMWグランツアラーという「異色のBMW」が、あなたのカーライフに新たな喜びをもたらすことを願っています。
グランツアラーの中古車選びでさらに詳しい情報や、実際の購入事例、メンテナンスのコツなどを知りたい方は、ぜひ以下の記事もチェックしてみてください。あなたの「後悔しない中古車選び」をサポートする情報が満載です。
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