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ルノー・ルーテシアの故障率と維持費まとめ – 全世代モデルの傾向と注意点

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目次

ルノー・ルーテシアの故障率と維持費まとめ – 全世代モデルの傾向と注意点

A Renault Lutecia driving on Tokyo’s Shuto Expressway at dusk, headlights on, city lights in the background. 16:9 aspect ratio, ultra high detail, dynamic motion blur. Right-hand drive with a Japanese license plate.

ルノーの人気コンパクトカー「ルーテシア」(海外名クリオ)。

おしゃれなデザインとフランス車らしい走りで魅力的ですが、故障しやすい?維持費は高い?と不安に思う方も多いでしょう。

本記事では初代〜現行ルーテシア5まで全世代モデルの故障傾向や維持費、購入前の注意点を徹底解説します。

実際のオーナーの口コミ・レビューから後悔したポイントなぜ中古が安いのか!まで掘り下げ、ヤリスやフィット、プジョー208など他のコンパクトカーとの比較も交えて紹介します。

専門的な情報をわかりやすくお伝えしますので、ルーテシア購入検討中の初心者の方も、すでにオーナーの方もぜひ参考にしてください。

ルーテシアの故障傾向と世代別によくあるトラブル

5th generation Lutecia

まず、ルノー・ルーテシアの故障の傾向について世代ごとに見ていきましょう。

フランス車は「電装系が弱い」「壊れやすい」と昔から言われがちですが、近年は日本車と品質差は僅かとも言われます。とはいえ各世代で発生しがちなトラブルはありますので、代表的な事例を押さえておきましょう。

初代・2代目ルーテシア(1990年代~2000年代前半)

First and second generation Lutecia

初代(1990年発表)と2代目(1998年発表)のルーテシアは、30年近く前のモデルということもあり、経年劣化に伴う不具合が中心です。

当時のフランス車は電気系統の不具合が起きやすく、パワーウインドウが動かなくなる「窓落ち」や、室内ライトや配線断線といったトラブルも散見されました。

エンジン本体は堅実でもエンジンマウント(取り付け部)の劣化が早めで振動が増えることも指摘されています。

また、2000年代頃までルノーが採用していた4速AT(プロアクティブAT、通称AL4)はバルブボディ不良などで変速不良を起こす事例があり、ATよりMT(マニュアル)の方が安心といった声もありました。

もっとも、これら初期世代の中古車は現在玉数も少なく、整備士によるレストアや部品交換を重ね大事に乗られている車両も多いです。

古いルノー車でも「大切に扱えば長持ちする」との声もあり、趣味性の高い領域と言えるでしょう。
ただし初心者が手を出すにはハードルが高く、維持に理解と根気が必要な世代です。

3代目ルーテシア(2005~2010年代前半)

3th generation Lutecia

2005年に登場した3代目は、日産とのアライアンス後に開発されたモデルで、信頼性が向上した世代とされています 。

エンジンも一部日産製が使われ、プラットフォームも日産と共通化されました。そのおかげかエンジントラブルは少ないとの評判があり、従来のフランス車のイメージを良い方向に裏切ったモデルです。

一方で電装系の小トラブルは皆無ではありません。
例えばバッテリー上がりには注意が必要です。イモビライザー(防盗装置)搭載車の宿命で、乗らずに放置すると比較的早くバッテリーが弱ることがあります。
納車前にバッテリーが上がって交換になったケースも報告されています。

また、エアコンなど快適装備の不具合やセンサー類の誤作動も散発しますが、この世代は大きな故障は少なめ思ったより丈夫との評価もあります。

ただしAT車の場合、先代から引き続き4速ATを採用していたグレードでは変速ショックや警告灯などの持病報告もありました。
もし3代目ルーテシアを中古で検討するなら、ATの挙動やメンテナンス履歴を確認し、不安なら信頼できるショップやディーラーで点検してもらうと安心です。

4代目ルーテシア(2013~2019年)

4th generation Lutecia

2013年発売の4代目ルーテシア(ルーテシアIV)は、日本ではデザイン性の高さからヒットしました。しかし故障に関してはいくつか注意すべきポイントがあります。

特に話題に上りやすいのがEDC(エフィシエントデュアルクラッチ)ミッションの不具合です。

6速デュアルクラッチ式のトランスミッションで、ルーテシアIVのターボモデルやルノー・スポール(R.S.)に搭載されましたが、一部でトラブルが発生しました。

2013年製造の初期ロット車を対象に、インプットシャフトシールの材質不良でオイル漏れ→クラッチ滑りを起こす恐れがあるとしてリコール(改善措置)が実施されています。

対象約1,000台中不具合発生は290件にも上り、対策品への交換が行われました。以降は改善されていますが、万一該当車両を購入する際はリコール処置済みか確認しておきましょう。

また、EDC関連ではコントロールユニット故障の報告もあります。
走行約4万kmでCHECK AUTO GEARBOX警告が出て奇数ギアが入らなくなり、EDC制御ユニット交換となった事例がありました。

これは「ルーテシア4の持病」とも言われ、交換費用は部品代約10万円+工賃約3万円ほどかかったとのことです(保証期間外の場合)。

R.S.などスポーツ走行をする方は特に、ミッションの挙動に注意し、異変があれば早めに点検することをおすすめします。

電装系では、バッテリー関連のトラブルがいくつか見られます。
新車から数年でバッテリーが弱りやすいという声や、警告灯(タイヤ空気圧センサー等)の誤点灯が発生しディーラーでリセット対応した例があります。

実際、納車後わずか3日で不具合が出て修理に2ヶ月かかったという中古購入者の嘆きもありました。

このケースでは初期不良でディーラー送りとなり、長期入庫にオーナーがストレスを抱える結果となっています。

その他、4代目ではブレーキ関連のリコールも発生しています。
2013~2015年頃の輸入車にフロントインナーフェンダーの取付不具合があり、最悪ブレーキ効力が低下する恐れがあるとしてリコール届出されています。対象車は対策済みかどうか、中古購入時に確認するとよいでしょう。

総じて4代目ルーテシアは細かな電装系トラブルは起きるが、きちんとメンテすれば致命的故障は少ないという傾向です。

実際、電気系の不具合は何かしら起こるものの毎年数十万円も修理代がかかるような車ではないとも言われています。
しっかり整備記録のある個体を選び、消耗部品は早め早めに交換することで大きなトラブルを防げるでしょう。

現行・5代目ルーテシア(2020年~現在)

5th generation Lutecia

2020年に登場した現行モデル(ルーテシアV)は、日産ノートや三菱ミラージュと共通の新プラットフォームを使い、パワートレインも刷新されました。

日本向けには1.3Lターボ+デュアルクラッチ(7速EDC)や、E-TECHハイブリッドが導入されています。

この現行型については、発売から数年と日が浅いため大きな故障事例はまだ多く報告されていません。

ただしユーザーから指摘されている細かな欠点はいくつかあります。
例えばライト類の故障です。ヘッドライトやテールライトの不調報告が散見され、LED化が進んだ影響かセンサー系含め注意が必要です 。

また、エアコンが弱い後席が狭いなど機能面の不満や、内装が安っぽいといった品質面の声もあります。

これらは致命的な故障ではありませんが、思ったより国産コンパクトとの差があると感じるポイントかもしれません。

ハイブリッドモデルでは、今のところ大きなトラブルは聞きませんがバッテリーの寿命・劣化には将来的に留意が必要です。

ハイブリッドバッテリーは長期保証がありますが、保証後に交換する際は高額になるため、長く乗るなら保証延長も検討すると安心です。

なお、現行型はエンジンやシャシーの成熟度も高く、走行性能は安定感があり快適と高評価です。

致命的な欠陥こそ出ていないものの、新しい電子制御が増えた分センサー系のトラブルは起こり得ます。ディーラーのメンテナンスパックや保証を活用し、定期点検を怠らなければ大きな不安はないでしょう。

▶ポイント

ルーテシア全般に言える故障傾向は「電子デバイスや電装系の小不具合は起きやすいが、エンジンや走行系は堅実」という点です。特に4代目以降は日産との協業効果もあり、大きな致命傷となる故障頻度は輸入車平均レベルまで改善しています。

ただし日本車のように“ノーメンテナンスでも壊れない”とはいかないので、定期的なオイル交換や消耗品チェックを欠かさず行うことが大切です。

ルーテシアの維持費のリアル – 保険・車検・修理費はどれくらい?

A Japanese mechanic inspecting a Renault Lutecia’s engine bay in a garage. Tools and parts around, ultra high detail and realistic textures. Atmosphere of imported car maintenance.

輸入車を維持する上で気になるのが費用面ですよね。
ルーテシアの維持費は具体的にどれくらいかかるのか、国産コンパクトとの違いも含めて見てみましょう。

自動車保険料

ルーテシアはコンパクトカーとはいえ外国車扱いになるため、任意保険料率はやや高めになる傾向があります。

ただし国産のスポーツモデルほどではなく、等級や年齢条件次第では国産コンパクトと大差ない保険料で収まるケースもあります。
目安としては年間5~10万円程度(車両保険込みだともう少し上乗せ)を見ておきましょう。ディーラー談では修理代は国産車比平均1.3倍くらいとのことなので、保険料も若干割高になるかもしれません。

車検費用・税金

車検については重量税・自賠責保険など法定費用は国産車と同等です。ルーテシアは車重が1.1~1.2トン前後なので重量税も安く、排気量も1.3L程度と小さいため自動車税も年間34,500円(※1.3Lの場合)と比較的安価です。

ディーラーや整備工場での車検基本料金も含め、1回の車検でだいたい10万~15万円程度が相場でしょう。

2年あたりの車検費用を年割りすると年間5~8万円程度になります。

定期メンテナンス費

オイル交換は5,000~10,000円程度(ルノー純正指定オイル推奨)、フィルター類交換も数千円単位です。

輸入車だからと言って日常メンテまで極端に高額なわけではありません。
ただし消耗品の部品代はやや高めです。

ブレーキパッドやワイパー、バッテリーなどは国産車より割高になる傾向があります。例えばバッテリー交換は工賃込みで2~3万円程度かかるでしょう。

燃料代

ルーテシアのエンジンはハイオク指定です。

そのため燃料代はレギュラー車に比べやや高くつきます。
ただし燃費性能自体は良好で、実燃費でリッター15km前後(ハイブリッドなら20km超えも)走るとの報告もあります。

現在の全国平均価格で計算すると、年間1万km走行した場合の燃料費は、ハイオク車(192円/L)で約12.8万円、レギュラー車(181円/L)で約12万円となります。

その差は年間約8,000円程度と、許容範囲内といえるでしょう。

故障・修理費

いざ故障した場合の修理費が維持費で一番読みにくい部分です。
前述の通り、大トラブルは頻発しませんが、例えばデュアルクラッチのコントロールユニット交換で13万円程度の請求になった例があります。

電子制御部品やセンサー類の交換は高額になりやすく、エアコン修理なども数万円~10万円以上かかるケースがあります。

幸いルーテシアの場合、毎年のように数十万円規模の故障が起こるわけではなく毎年20万円以上の修理代がかかるような車ではないとの声もあります。
とはいえ万一に備え、オーナーの中には予備費として常時30万円以上用意しておくことを勧める意見もあります。
実際にそこまで使わなくても精神的な備えにはなるでしょう。

保証・メンテナンスパック

新車で購入した場合、メーカー保証が3年(延長可)、さらに有償のメンテナンスパック加入で定期点検費用を平準化できます。

中古で買う際も、認定中古車なら保証が付く場合がありますし、社外の保証サービスに加入する手もあります。

特に輸入車特有の電装系トラブルやセンサー交換は高額になりがちなので、長く乗るつもりなら保証延長故障対応サービス(ルノーアシスタンスなど)を活用するのがおすすめです。

以上を総合すると、ルーテシアの年間維持費はオーナーの使い方にもよりますが、約25万~40万円/年程度が一つの目安です。

これは同クラスの国産コンパクトよりやや高めではありますが、輸入車としては良心的な水準とも言えます。

極端に金食い虫というほどではありませんが、国産よりは維持費が高くつく点は念頭に置いておきましょう。

▶ポイント

維持費を抑えるコツとしては、予防整備信頼できる工場選びが挙げられます。小さな不具合でも早めに対処・部品交換することで重大な故障を防ぎ、結果的に大きな出費を避けられます。

また、ルーテシアは全国のルノーディーラー(多くは日産ネットワーク)で面倒を見てもらえるため、純正部品の調達や専門的な修理も比較的スムーズです。

ディーラー整備は工賃が少し高めですが「安心料」と割り切り、保証が効くうちは積極的に活用しましょう。

購入前に知っておきたい注意点

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ルーテシアを購入する前に、ぜひ押さえておきたいチェックポイントや注意点をまとめます。中古車でも新車でも、知らずに買って”しまった!”とならないよう、以下の点に気を配りましょう。

メンテナンス履歴の確認(中古車)

中古のルーテシアを選ぶ際は、その個体がどれだけ丁寧に整備されてきたかが重要です。前オーナーがどの程度メンテしていたかを見た方が良いとの指摘もあります。

可能であれば整備記録簿を確認し、オイル交換が定期的に行われているか、故障修理歴はないかをチェックしましょう。

ディーラー整備車であれば安心材料ですし、高年式で走行1万km/年ペースくらいの個体が狙い目です。

試乗で電子デバイスを要チェック

試乗できる場合は各種スイッチ類や警告灯の挙動を確認しましょう。

エアコンの効き具合、パワーウインドウの動作、ナビやオーディオの操作、メーター内の表示など、一通りチェックします。
特に4代目以降は電子制御が多いため、警告灯が点いていないか要注意です(例えばCHECK AUTO GEARBOXエンジンチェックランプ等)。

一度エンジンを切って再始動し、再度エラーが出ないか見るのも手です。

EDC搭載車の場合

デュアルクラッチ車(EDC搭載モデル)は、変速のスムーズさ発進時のクラッチのつながりを試乗で確かめましょう。

違和感のあるジャダー(振動)や変速ショックが大きい場合、ミッション系統の不調が潜んでいる可能性もあります。

R.S.モデルなどは前オーナーがスポーツ走行していた可能性もあるので、過酷な使われ方をしていないか(タイヤの摩耗状態やブレーキの減り具合から推測)も見ておくと良いでしょう。

保証の有無

できれば保証付きの車両を選ぶことをおすすめします。

新車ならメーカー保証がありますし、中古でもディーラー認定中古車なら1年間程度の保証が付帯します。
一般の中古車店から買う場合も、別途有料保証に入れることがあります。

輸入車ゆえ部品取り寄せで時間がかかることもあるので、保証期間内に不具合が出れば基本的に無償修理で済み安心です。「納車直後に故障」という最悪のケースでも保証があれば金銭的負担は回避できます。

ハイオク指定と燃費

ルーテシアは繰り返しになりますがハイオクガソリン指定です。

え、ハイオクなの?と後から驚く方もいるので念のため。
燃費自体は良いものの、満タン給油時にレギュラー車より毎回数百円高くつきます。

日常的なコストとして認識しておきましょう。
逆に言えばそれ以外の消耗品費は極端に国産と違うわけではないので、ハイオクくらい気にしないスタンスでいると気が楽です。

中古車が安すぎる場合

相場より極端に安い個体には理由があります。過走行・修復歴あり・複数オーナー・整備不良などが考えられます。

異常な安さには理由と相応のデメリットがあるという言葉通り、安さだけで飛びつかず、状態を冷静に見極めてください。

特に「事故車」「水没歴車」などは言語道断ですが、エンジン不調車を安く売っている場合もあります。
信頼できる販売店を選び、気になる点は遠慮なく質問しましょう。

ディーラー・整備工場の所在地

購入前に、近隣にルノーの正規ディーラーやルノー車に強い整備工場があるか確認しておきましょう。

幸いルーテシアはほとんどの正規ディーラーが日産系列で全国に展開しており、アフターサービスの敷居は低いです。

ただし地方などで販売店が遠い場合、いざという時に困ります。緊急時のロードサービスルノーアシスタンスサービスは新車3年無料)も活用しつつ、整備拠点との距離感も考慮すると安心です。

実際に購入した人のレビュー・体験談まとめ

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実際のオーナーたちはルーテシアについて何と言っているのでしょうか?

ここでは口コミサイトや掲示板、YouTubeコメント欄などから集めた生の声をいくつか紹介します。
良い評判も悪い評判も包み隠さず見てみましょう。

●「壊れる事は稀」派の声

故障に関しては輸入車平均的レベル。定期的にオイル交換して消耗品チェックを欠かさなければ壊れることは稀ですね。」というベストアンサーの意見があります。

国産車並とはいかないまでも、ちゃんとメンテナンスすれば頻繁に止まるようなことはないという主張です。

同様に「昔ほど頻繁に故障するわけではない。品質は日本車と大差ない」といった声もありました。
実際、10年以上乗っていてエンジンや足回りはノートラブルというオーナーもおり、「思ったより丈夫で驚いた」とのコメントも見られます。

●「小トラブルはある」派の声

一方で、「細かい電気系の不具合などは必ず起きます

でもきちんとメンテナンスしていれば大きな故障は皆無です」という専門家の意見も。

例えば「納車9ヶ月目でバッテリー上がりを経験、その後何度か充電しつつ交換した」という口コミや、「1年点検時にタイヤ空気圧警告が出てセンサーリセットした」「走行中にチェックランプが点いたが後で消えた」といった報告があります。

何も起きないはさすがに無理だけど、致命的なトラブルは防げているというニュアンスですね。

● 故障で「後悔した」体験談

ネット上には「ルーテシアを買って後悔した…」という書き込みも散見されます。

その典型が納車直後に不具合連発でウンザリケースです。
あるオーナーは中古ルーテシア(2014年式)を購入後わずか3日で不具合発生し、販売店に連絡→初期不良対応の修理に出したところ修理完了まで約2ヶ月かかったそうです。

気に入っていたけど気持ちが冷めて返品したくなった」というほどストレスを感じ、「中古とはいえ納車直後の故障なんてクレームものでは?」と不満を述べています。

残念ながらこの方はかなり運が悪い例ですが、「部品取り寄せに時間がかかる」「その間代車生活で疲れる」という輸入車あるあるな体験談と言えます。

他にも新車8年目のルーテシア、外装はピカピカだが経年劣化で機械系トラブルがどうしても起きるといった8年目オーナーのYouTube報告もありました。

具体的にはパワーウインドウスイッチの接触不良や冷却系センサーの故障で警告灯が点くなど、小さな修理が発生したとのこと。
しかし映像では「それでもこのデザインが好きで乗り続けたい」と語られており、オーナーの愛着が感じられました。

● ルーテシアのここが好き!

ポジティブな声ももちろん多いです。「一度ルノーに乗るともうやめられない」というファンの声もあり、ハンドリングや乗り味の良さ、デザインの可愛らしさに惚れ込んでリピーターになるケースも。

実際「合う人にはトコトン合う車で、一部に熱狂的なファンがいる」とも言われます。

特にルーテシアR.S.のようなホットハッチは「運転が楽しく、多少の故障は愛嬌と思える」という熱いコメントも見られ、好きな人には唯一無二の相棒になるようです。

● 日産ディーラーでの安心感

オーナー談でしばしば聞かれるのがメンテは日産が見てくれるから輸入車では一番敷居が低いという安心感です。

実際「ルノー正規ディーラーでも日産のつなぎを着た人が整備しているくらい」だという声もあり、販売店やサービス体制は国産車とそう変わりません。

あるオーナーは「近所の日産店で気軽に診てもらえるし、オイルフィルターも日産車用が使えるので工賃もボッタクリにはならない」とメリットを挙げています。

このようにアフターサービス面での不安は少ないのも、実はオーナーには評価されているポイントです。

● 総評 – オーナーの本音

以上のように賛否両論あるものの、多くのオーナーの本音を総括すると「日本車のような完璧さはないが、それを補って余りある魅力がある」といったところでしょう。

実際「よっぽど気に入ってトラブルもご愛嬌と思える人でないと所有は大変」という厳しめの意見もありますが、それでも「デザインや走りに惚れたから後悔はしていない」という声が上回っている印象です。

要はこのクルマのキャラクターを理解した上で付き合えるかが満足度を左右すると言えそうです。

後悔したポイントとその理由

5th generation Lutecia

どんな車でも良いところばかりではありません。

ここでは、ルーテシアを購入した人が感じたここは失敗だった…というポイントをいくつか挙げ、その理由を分析します。

事前にデメリットを知っておけば、対策も心構えもできます。

頻繁なメンテナンスが必要だった

国産車みたいに車検時だけ整備すれば十分と思っていたら違った」という声があります。実際、ルーテシア含めフランス車全般は放っておくと不具合が出やすいため、オイル交換や点検を日本車以上にマメにやる必要があります。

これを怠った結果、警告灯が頻発したりバッテリーが上がったりして「こんなに手がかかるとは思わなかった…」と後悔するパターンです。→対策: 最初から「国産より手はかかる」と織り込んでおき、メンテ費用と時間をスケジューリングしておけば後悔しにくいでしょう。

部品待ちで長期間クルマが使えなかった

前述のオーナーのように、故障して部品取り寄せに数週間~数ヶ月かかると、その間クルマが使えず不便です。

代車を借りられても「せっかくお気に入りを買ったのに乗れない」ストレスは大きく、これを理由に「もう懲り懲りだ」となる方もいます。

→対策: 新車保証期間中なら迅速に対応してもらえることが多いですし、販売店によっては代車サービスが充実している場合も。
事前に「もしもの時の対応」を確認し、心構えしておくことです。
また、ネット通販などでパーツを個人輸入して迅速に直す猛者もいますが、初心者にはハードルが高いので無理せずディーラーに任せましょう。

EDCの挙動や信頼性に不満

4代目オーナーからは「AT(EDC)の癖に後悔」との声も。
クリープが弱く渋滞時にギクシャクするとか、発進時の癖が強い、あるいは故障経験から「ATに不安を覚えた」というものです。

特にスポーツモデルでは「やっぱりMTの方が良かったのでは」と感じた方もいるようです 。

→対策: こればかりは感じ方ですが、試乗でEDCのフィーリングを納得しておくこと、どうしても合わなければ3代目R.S.(6MT)などMT車の検討も視野に入れるのが良いでしょう。

内装や装備に物足りなさを感じた

インテリアがチープで安っぽい」「後席が狭くて家族から不評」「ドリンクホルダーが使いづらい」など、日本の実用車と比べると細かな不満点もあります。

特に後席スペースはヤリスやフィットより手狭なので、ファミリーカー用途には向かず「ちょっと失敗したかも…」となるケースです。

→対策: 割り切りも必要ですが、後席頻用ならカングーなど他の車種を検討する、内装質感は社外パーツやカスタムで補強するなど工夫でカバーできます。

エアコンが効きにくい夏場に後悔

「真夏にエアコンが全然効かず地獄だった」という声もちらほら。

ルーテシアのエアコンは「弱い」と言われがちで、猛暑時の冷却能力は国産車より劣るかもしれません。これで懲りてしまった人もいるようです。

→対策: エアコン性能はどうにもなりませんが、フィルター清掃やガス補充で多少改善する場合も。断熱フィルムを貼るなどして少しでも車内温度上昇を抑える工夫も有効です。

リセールバリュー(売却値)が低かった

買い替え時に下取りが予想以上に安く、「こんなに安いなら最初から国産にすれば良かった…」と嘆くパターンです。
ルーテシアは中古相場が安定しないため、新車からの値落ちが大きく、短期間で手放すと損を感じやすいです。

→対策: ルーテシアは長く乗るほどオトクです。価値が下がりきった10年落ちでも走ればOKくらいの気持ちで長期所有するか、もしくはリセールを気にしない価格帯(手頃な中古)で買うのも手です。

以上のような後悔ポイントはありますが、いずれも事前に理解していれば許容できる範囲とも言えます。
逆に、思い込みや期待とのギャップが大きいと後悔に繋がるので、最初からメリットだけでなくデメリットも把握しておくことが大切ですね。

ルーテシアは、なぜ安いのか?中古車が安い理由と背景

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中古のルノー・ルーテシアの価格を見て、同年代のヤリスやフィットに比べてずいぶん安いな…と感じた方も多いでしょう。

実際、数年落ちのルーテシアは驚くほど手頃な値段で流通していることがあります。では、そのなぜ安いのかの背景には何があるのでしょうか。

1. 需要(人気)の違い

一番の理由は国内での人気や需要が限られていることです。日本市場ではトヨタやホンダのコンパクトカーが圧倒的人気で、中古も引き合いが多いですが、ルーテシアは好きな人は好きでも一般的な知名度は高くありません

結果として中古市場で買い手が少なく、値段を下げないと売れにくい傾向があります。知名度が無い&一般人は誰も知らない車だからこそ、リセールバリュー(再販価値)が低めなのです。

2. 新車価格自体が割安

ルーテシアは本国フランスでは大衆車(トヨタ・カローラやマツダ3クラス)**に位置付けられるモデルです。

日本では輸入車なので割高に思えますが、元々の車両価格がそこまで高級ではありません。

プレミアムブランドでもなくBセグメントの大衆車であることから、中古になれば値落ち幅も大衆車並みに大きいという面があります。

例えば新車300万円のルーテシアが数年後に150万円になるのは、国産大衆車が新車200万円→数年後100万円になるのと同様の減価率とも言えます。

3. 「壊れやすい」のイメージ

世間一般に「フランス車=壊れやすい」「外車中古=リスク高い」というイメージが根強くあります。

たとえ実際の故障率は平均的でも、敬遠する人が多いので中古価格も安くなりがちです。
中古の外車はなぜ安いのか?という問いに対して専門家は輸入車は故障率が高く維持費も年間50万~最悪100万円など高額になりがち。異常な安さには理由とデメリットがあると説明しています。

つまり、中古価格には「将来の維持費リスク」が織り込まれているわけですね。

4. 日産車との部品共用で新車時から安め

ルーテシアIV以降は日産と多くの部品を共用したり、日本生産のエンジンを搭載したりしています。

例えば4代目は日産マーチ/ノートとプラットフォームを共有し、エンジンも日本製グレードがありました。

こうしたコストダウン努力により、新車価格も輸入Bセグとしては抑えめでした。それが中古車価格にも反映され、実はそんなに高級じゃないという実態が値段に出ているとも言えます。

5. 特定グレードの大量流通

ある時期に販売が伸びたグレードが中古市場に大量に出回ると、供給過多で安くなります。

ルーテシアの場合、限定車や特別仕様車が定期的に発売され人気を博しましたが、それが一巡して売りに出されるタイミングでは値崩れが起きることもあります。

特にガソリンモデル(ターボEDC)の在庫が多い時期は値下がり傾向でした。一方、MTのルーテシアR.S.や限定カラー車など希少性ある個体は比較的値段を維持しています。

こうした理由から、ルーテシアの中古は安く買える輸入車の代表格になっています。

しかし裏を返せば、安く買えても維持にそれなりの費用がかかる可能性があるということ。

実際、こんなに安いなんて人気が無いだけ?壊れやすい?と疑問に思った質問者に対し、人気が無いのは確かだが合う人には最高の車。
日本車のように乗りっぱなしで大丈夫とは思わないこと
という回答もありました。

▶まとめ

ルーテシアが安いのは不人気で壊れそうだからで終わりではなく、元々実質的価値が手頃ニッチな魅力ゆえに人を選ぶからと言えます。

価格の安さにはラッキーな面とリスク面がありますが、裏を返せば少数精鋭のファンに支えられている通好みの一台とも言えるでしょう。

他のコンパクトカー(ヤリス、フィット、208など)との比較

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ルーテシアを検討するにあたり、競合となる他メーカーのコンパクトカーとも比較しておきましょう。

ここでは代表的な国産コンパクト(トヨタ・ヤリス、ホンダ・フィット)と、同じフランス車のライバルであるプジョー208を例に、いくつかの項目で比べてみます。

デザインと雰囲気

ルーテシア

曲線を活かしたおしゃれでエレガントなデザイン。街中でも映えるヨーロピアンな雰囲気で、「カッコ可愛い」スタイルが魅力です。
内装はシンプルながらカラーコーディネートが独特で、フランス車らしいセンスがあります。ただし質感はハードプラが多く安っぽいとの指摘も。

ヤリス

シャープでアグレッシブな外観。
現行ヤリスはスポーティさと可愛さを両立したデザインで、幅広い層に受け入れられています。
内装は実用一点張りでシンプルですが、質感は同等クラスで平均的。派手さはなく「無難」な印象です。

フィット

丸みを帯びた親しみやすいデザイン。
視界の良さや使い勝手重視のフォルムで、ザ・実用車という雰囲気です。
内装も機能的で居住性重視。おしゃれさではルーテシアに劣るものの、質感・仕上げは国産車らしく高めです。

プジョー208

ルーテシア同様にデザイン性が高く、ライオンの牙をイメージしたLEDライトなど個性派。
内装も近未来的なi-Cockpit(小径ハンドルと高いメーター配置)で凝っています。
フランス車同士、208とルーテシアはデザイン面で双璧をなす存在です。

走行性能と乗り味

ルーテシア

安定感のあるハンドリングで、高速巡航でもふらつかず落ち着いた走りです。
足回りはしっかりめで、段差では多少跳ねる感触もありますが欧州車らしいどっしり感が好評です。
パワーも1.3Lターボ(131馬力)+7速EDCで十分俊敏。R.S.ならさらにパワフルで峠やサーキットも楽しめます。

ヤリス

軽量コンパクトな車体でキビキビした走りが持ち味。
1.5Lガソリンやハイブリッドは十分な加速力で、街乗りから高速までこなします。足回りはグレードによりますがやや硬めでスポーティさもあり。
ただし車体が軽い分、高速域の安定感ではルーテシアに一歩譲ります。

フィット

とにかく乗り心地重視
柔らかめのサスペンションで街乗りの快適性が高く、路面の凹凸をよくいなします。
パワートレインは1.5L+ハイブリッドが主力で燃費よく静粛性も◎。
反面、ハンドリングは中立的でスポーティさは低く、とことん実用の足といった感じです。

プジョー208

208も欧州車らしい安定感とハンドリングの良さが光ります。
特に新型208は8速AT(アイシン製)で変速が滑らかとの評価です。
乗り味はルーテシアよりもう少しソフト寄りですが、総じて走って楽しいフレンチコンパクトです。

故障リスク・信頼性

ルーテシア

ここまで述べた通り、輸入車平均並みとの声が多く、定期メンテ次第では大きな問題は起きにくい。
しかし電装系トラブルのリスクや部品調達時間など、日本車にはない不安要素は抱えます。

ヤリス

極めて信頼性が高く、トラブル報告は稀です。
トヨタブランドの安心感は抜群で、壊れるかもなどと心配する必要はほぼ無いでしょう。リコール対応やサービス網も万全です。

フィット

ホンダ車も信頼性は高いですが、ヤリスに比べると過去にDCTの不具合問題(※初代フィットHVの7速DCTリコール等)があったため神経質な人は気にするかも。
それでも現行フィットは電気式CVTで安定しており、基本的には壊れにくい車です。

プジョー208

ルーテシアと同じフランス車ということで、こちらも国産ほどの過信は禁物
ただ最近のプジョーは品質向上が著しく、大きなトラブルは減っています。
208はアイシン製AT採用で変速機の信頼性が高いとの評価もあり、昔のプジョーより壊れにくいという意見も多いです。
それでも電装系の不具合はゼロではないので、ルーテシア同様の注意が必要です。

維持費・経済性:

ルーテシア

燃費はガソリンモデルで15km/L前後、HVで20km/L超と優秀ですが、ハイオク指定で燃料費はやや増。
部品代や工賃も輸入車価格なので国産より高め。結果、維持費は国産コンパクトより年+数万円程度の割高となります (ルノー 新型ルーテシアの欠点とは|狭い?故障率は?街で見かけない? | Luxury Car School)。

ヤリス

燃費はガソリンでも20km/L前後、ハイブリッドなら30km/L超えもあり抜群です。
レギュラーガソリン仕様なので燃料費は非常に経済的。
部品代も安く整備費用も低水準で、維持費の安さではトップクラスです。

フィット

燃費はヤリスほどではないもののハイブリッド中心で優秀。
こちらもレギュラー仕様で経済的です。
部品・整備費も国産標準。維持費負担はかなり軽く済みます。

プジョー208

燃費はガソリン1.2Lターボで15km/L程度とそこそこ。
ハイオク仕様です。
整備費用や部品代はルーテシアと同程度かやや高い印象。
輸入車として特別高額ではないものの、国産勢には敵いません。

実用性・居住性

ルーテシア

前席は問題ない広さですが後席とラゲッジは狭めです。
大人4人で長時間は少し窮屈に感じるでしょう。
荷室も必要十分ですがフィットほどのユーティリティはありません。

ヤリス

後席はルーテシアよりさらにタイトです。
大人が乗ると膝が当たるレベルで、4人乗車は短距離限定と割り切った方が良いでしょう。
荷室もコンパクトカーなりです。

フィット

クラストップクラスの室内空間
後席は大人が足を組めるほど広く、荷室も後席を倒せば自転車が積めるなど抜群の実用性です。
日常使いでの便利さでは頭一つ抜けています。

プジョー208

ルーテシアと同程度で、後席足元はやや狭め。
欧州Bセグ標準的なスペースですが、日本的な感覚では狭く感じるかもしれません。
荷室容量も似たり寄ったりです。

こうして見ると、国産勢は実用性と安心感、維持費の安さで優れ、ルーテシア(および208)はデザイン性や走りのヨーロッパ的な魅力で勝るといった違いが浮かび上がります。

結局のところ、何を重視するかで選ぶべき車種が変わります。信頼性最重視ならヤリス/フィット、個性や走りを求めるならルーテシア/208といった棲み分けです。

▶比較の結論

国産コンパクト vs ルーテシアは、カメラで言えば信頼の国産ミラーレス一眼 vs 味のあるヴィンテージレンズ付きフィルムカメラのような関係かもしれません。

国産車は便利で故障も少なく誰にでも勧められる。

一方ルーテシアはちょっと手がかかるけど他にはない味わいがある——そんな風に捉えて、自分の好みと許容範囲に照らして選ぶと良いでしょう。

信頼できるデータに基づいたルーテシアの故障率

renault-lutecia-breakdown-maintenance-cost

最後に、ルーテシアの故障率や信頼性データについて触れておきます。

どうしても主観的な話が多くなりがちな故障談ですが、客観的なデータや調査結果も参考になります。

故障率は日本車と大差ない?… 

あるYahoo知恵袋の回答者は新車なら国産車と変わらないくらいの故障率だと思うと述べています。

さらにプジョーディーラーで聞いた話では修理代は国産比1.3倍くらいとのことで、品質面はほぼ互角、コスト面で若干不利といったニュアンスです。

実際、20年前に比べれば各社格段に故障は減っており二昔前に比べてどこも故障率は激減したという意見には頷けます。

とはいえ電子系トラブルは割増し: 上記回答者も補足しているように、安全装備絡みの電子系故障が多く、一発の修理代が高い傾向はあります。

つまり頻度は少なくても起これば痛いという面は否めません。

また別の回答では輸入車としては故障率低いが、国産車にはあるまじき高さではあると辛辣な指摘もありました。

この方はプジョーは正直怖いとまで言っており、フランス車への信頼度が日本車基準では低めな様子が伺えます。

国際的な信頼性調査

アメリカの調査会社(J.D. Powerなど)が毎年発表する自動車の耐久信頼性ランキングによると、トップ5常連はトヨタ・マツダ・レクサスといった日本勢で、日産やホンダでも中位(10~15位前後)に位置します。

残念ながらルノーはそうした調査には登場しない(北米市場にないため)ので直接比較できませんが、欧州内の調査ではルノーは中堅レベルとの結果が出ています。イギリスの故障率調査などでは、ルノーは上位には来ないものの下位の常連でもなく、可もなく不可もなくといったポジションです。

少なくともワーストランキング常連ということはなく、例えばジャガーやランドローバー、フィアットなどがワーストに挙がる中でルノーはそれよりは良い、といった評価です。(※参考:ドイツTÜVレポートなどでもルノー・クリオは平均的な合格率だったとのデータがあります。)

実ユーザーの統計

日本でルーテシアの初回車検までの不具合発生率など公式データはありませんが、オーナーズクラブやSNSを見る限り、初期不良に当たったという報告は一部あるものの、大多数は大きな故障報告なく数年を過ごしています。

とりわけ現行5代目はハイブリッド含めて今のところ大きなリコールもなく推移しています。

ただし前述したEDCのリコール(対象車の28%に不具合発生)はデータとして重く、これはメーカーが速やかに対策して以降、同様の重大不具合は起きていません。

要するに、ルーテシアの故障率は輸入車平均並みであり、国産車ほど壊れないわけではないが、めったに止まるようなポンコツでもないというのがデータと経験則から言える妥当なラインでしょう。

もちろん車両個体差やオーナーの扱い方によって変わりますが、壊れやすい外車ランキングなどにおいてルノーがワーストに名を連ねることはまずありません。

一方でトップクラスの信頼性ブランド(トヨタやマツダ)には及ばないのも事実です。

結論として、ルノー ルーテシア 故障率で検索して出てくる情報には玉石混淆ありますが、冷静に捉えるなら以前より改善し、平均的な輸入車レベル。国産比では多少不利と心得ておけば良いでしょう。

あとはオーナー自身が適切にケアしてあげることで、信頼性はいくらでも高められるはずです。

よくある質問(FAQ)

renault-lutecia-breakdown-maintenance-cost

Q1. ルーテシアは本当に壊れやすいの?

A1. 昔のフランス車に比べれば格段に壊れにくくなっており、輸入車の中では平均的な故障率です。

電装系の小トラブルは起こり得ますが、エンジンや足回りは丈夫で、きちんとメンテナンスしていれば頻繁に動けなくなるような故障は少ないです。

ただし日本車ほど無頓着で乗れる車ではない点は注意しましょう。

定期的なオイル交換や点検を怠らず、「国産よりは壊れる可能性がある」という心構えで乗るのがベターです。

Q2. EDCって何?故障しやすいのですか?

A2. EDC(エフィシエント・デュアル・クラッチ)はルノーのデュアルクラッチ式ATの名称で、スムーズな変速と燃費向上を狙った機構です。

ルーテシアIVや現行型のターボ車、R.S.に搭載されています。便利な反面、かつて2013年製造の車でシール不良によるオイル漏れトラブルが発生しリコールとなった事があります。

また経年でEDC制御ユニットの故障事例も報告されています。

これらは対策済み部品への交換で解決しますが、EDCはMTとATのハイブリッドゆえ繊細で、渋滞や坂道発進での酷使によって負荷がかかりやすい面があります。

適切に扱えば大丈夫ですが、MT車に比べれば壊れる部位が多いと認識しておくと良いでしょう。

Q3. 維持費はどのくらいかかりますか?

A3. 年間あたり約25万~40万円くらいを見ておくと安心です。

内訳は、自動車税34,500円(1.3Lの場合)、車検・法定点検で年あたり5~8万円、任意保険5~10万円、消耗品交換や整備に5~10万円、そして燃料代が10万円前後(ハイオク)といったイメージです。

大きな故障がなければこの範囲に収まります。
もちろん走行距離や乗り方で変動しますが、国産コンパクトより毎年数万円高い程度と考えれば極端な負担増ではありません。

ただし万一の故障時は一度に十万円以上かかるケースもあるので、予備費を確保しておくと安心です。

Q4. 中古のルーテシアが安いのはなぜですか?

A4. 「人気が低め」「維持費リスク込み」「そもそも大衆車」という理由で安いことが多いです。

まず、日本ではヤリスやフィットに比べて需要が少なく、中古市場であまり高値が付きません。また「外車は壊れやすいかも」と敬遠されがちで、そのリスクが価格に織り込まれて安くなっています

さらにルーテシア自体、本国ではカローラクラスの大衆車なので、プレミア的な価値がつきにくい面もあります。

そのため中古で買う分には非常にコスパが良い車とも言えます。
ただ安い分、購入後に整備予算をある程度取っておくことをおすすめします。

Q5. 購入前にチェックすべきポイントは?

A5. メンテナンス履歴電装系の状態です。

中古ならオイル交換や故障修理の履歴がしっかりあるか確認しましょう。
試乗できるならエアコンやパワーウインドウ、警告灯など電子装備の動作をくまなくチェックします。

特にEDC車は変速の違和感がないか確かめてください。可能なら保証付きで購入するとベターです。

ハイオク指定である点もお忘れなく。

Q6. オーナーが「後悔した」と感じるのはどんな点?

A6. 主なものは故障や不具合対応に時間とお金がかかったことと、日本車に比べ快適装備が劣ることです。

たとえば納車直後の不具合で長期入庫になり不便だったとか、エアコンが弱くて夏場につらかった、といった声があります。

また、後席の狭さや内装の質感に不満を持つ人もいます。
ただ、それらを差し引いてもデザインや走りに満足しているオーナーが多く、総合的には後悔していないという意見が大半です。

Q7. ルーテシアは日産のお店でも修理できますか?

A7. はい、できます。

日本全国のルノー正規販売店の多くは日産系ディーラーが運営しており、日産のサービス工場でルノー車の整備を受けられる体制です。

そのため輸入車の中ではかなり敷居が低く、オイルやフィルターなど一部日産車の部品を流用できる場合もあります。

オーナーからも「近所の日産ディーラーで気軽に診てもらえて助かる」「工賃も国産とそう変わらない」と評判です。安心して任せられると思います。

Q8. 国産コンパクトと迷っています。どちらがいい?

A8. 安心・実用性重視なら国産、個性・走り重視ならルーテシアです。

ヤリスやフィットは信頼性抜群で維持費も安く、故障リスクを極力避けたいなら無難な選択です。

一方ルーテシアはデザインの魅力や欧州車らしい走行感を味わえます。
手間を惜しまずクルマとの対話を楽しみたいならルーテシアは期待を裏切りません。
極論を言えば、クルマは移動の道具と割り切るなら国産、クルマは相棒と思えるならルーテシアが向いているでしょう。

まとめ|ルノー・ルーテシアの故障率と維持費まとめ – 全世代モデルの傾向と注意点

ルノー・ルーテシアは、フランス車ならではのお洒落なデザインと走りの良さで多くのファンを魅了してきました。

一方で、壊れやすいのでは?維持費が心配といった不安の声もあります。

しかし本記事で見てきたように、世代ごとの故障傾向を把握し、適切なメンテナンスを行えば、ルーテシアは決して怖い車ではありません

むしろ輸入車の平均的な信頼性を備えており、大きなトラブルなく楽しめているオーナーもたくさんいます。

確かに日本のコンパクトカーと比べれば、多少の手間やコストはかかります。
電装系の小さな不具合に付き合ったり、高価なパーツ交換に悩む場面もあるかもしれません。

でも、それを補って余りあるデザインの満足感や運転する喜びがルーテシアにはあります。実際、「多少壊れてもまた乗りたい」とリピートする熱狂的ファンがいるほどです。

これは他の大衆車にはない、ルーテシアの持つ不思議な魅力といえるでしょう。

購入を検討している初心者の方は、ぜひ今回挙げた注意点や維持費のリアルを参考にしつつ、心に余裕を持って検討してください。

安いからと飛びつくのではなく、なぜ安いかを理解した上で、それでもこの車が好きだと思えるなら、きっと後悔のないカーライフになるはずです。

逆に、不安ばかりが先に立つようなら無理は禁物です。
クルマ選びはご縁ですので、最後はフィーリングも大事にしてくださいね。

ルーテシアは日本車にはない個性を持ち、オーナーに寄り添ってくれる可愛い相棒です。
故障の評判に怯えすぎず、しかし油断もせず、適切に維持しながら乗れば、長く楽しい時間を過ごせるでしょう。

この記事が皆さんの判断材料となり、素敵なカーライフの一助になれば幸いです。

ルノー公式

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