アウディA3(8V型)スパナマーク【Service Due】の意味と消し方 – 放置するリスクとリセットの仕方
アウディA3を運転中、メーター内にスパナのマークが点灯し「Service Due」という表示が出た経験はありませんか?
このスパナマークは、一見警告灯のようでドキッとしますが、実は定期メンテナンス時期を知らせる表示です。
本記事では、主に2013年〜2020年式の8V型アウディA3を対象に、このスパナマークの意味や放置した場合のリスク、そして自分でできるリセット(消し方)方法について徹底解説します。
ポイント: 初心者のDIYユーザー向けに、まずは診断機なしでメニュー画面からリセットを試す方法を詳しく紹介。
もし自分では消せない場合に限り、VCDSなどの診断機器を使う方法や整備工場・ディーラーでの対応も取り上げます。
さらに現場視点のちょっとマニアックだけど実用的な知識や、よくある質問(FAQ)も交え、アウディA3のメンテナンスリセットに関する疑問をまるごと解消します。
読み終えれば、スパナマーク【Service Due】への不安がなくなり、正しい対処法がわかるはずです。それでは順を追って見ていきましょう。
スパナマーク「Service Due」の意味と仕組み
「スパナマーク」とは: メーター付近に表示されるスパナのアイコンは、工具(スパナ)を模したメンテナンスインジケーターです。
アウディA3では、これが点灯して「Service Due!」と表示されるとき、定期点検やオイル交換など所定のメンテナンス時期が来たことを知らせています。
異常や故障を示す警告ではなく、「〇〇の時期です!」というお知らせ表示なので慌てる必要はありません。
アウディ車のコンピューターは、前回の整備からの経過日数や走行距離をもとに次の点検タイミングを計算し、整備のし忘れを防ぐために自動でメッセージを表示します。
例えば「オイル交換と点検時期です!」というメッセージが出ることもあり、1年ごとの法定点検やオイル交換サイクルに合わせて毎年表示されるイメージです。
アウディA3(8V型)の場合、多くは1年または15,000kmごとにこの表示が点灯する設定になっており(ロングライフ仕様車両を除く)、初回車検からは毎年点検を受けないと常にスパナマークが出っぱなし…なんてことにもなりかねません。
表示が消えない理由: 一度スパナマーク(Service Due)が点灯すると、適切なリセット操作を行わない限り表示は消えません。
たとえオイル交換や点検を実施しても、インジケーターをリセットしない限りクルマ側は「まだ整備されていない」と認識し続けます。
そのため、点検整備後には必ずリセット処理を行い、次回メンテナンスまでのカウントを正しくスタートさせる必要があります。
まとめると: アウディA3のスパナマーク「Service Due」とは「定期メンテナンス時期ですよ」という合図です。
車両のコンピューターがオイル交換や点検のタイミングを管理し、お知らせしてくれる機能であり、リセットしない限り消えない表示だと覚えておきましょう。
スパナマークを無視・放置するとどうなる?リスクと影響
走行への直接的支障はないが要注意: スパナマークはエンジンチェックランプのような緊急の警告灯ではないため、点灯していてもすぐに走行不能になるわけではありません。実際、スパナマーク点灯自体は「車両に異常がある状態ではない」とメーカーも案内しています。
したがって、表示が出た直後に短期間運転する程度であれば大きな問題はないでしょう。
しかし「問題ないから」とそのまま長期間放置することにはリスクがあります。
メンテナンス不足による車両劣化: 最大の懸念は、必要な整備を先延ばしにすることによる車両コンディションの悪化です。例えばオイル交換時期を過ぎてエンジンオイルを劣化したまま使い続けると、潤滑不良によるエンジン性能の低下を招くだけでなく、部品の摩耗が進んで重大な故障の原因になりかねません。
極端な放置では、エンジン内部の摩擦が増えて過熱・焼き付きが起こり、最悪の場合エンジン火災につながる可能性すら指摘されています。
またブレーキや冷却水など他の点検項目も未整備のままでは、安全面で不安が残ります。
誤表示による見落とし: 逆に、実際には整備済みなのにリセットせず放置すると、車はずっと「メンテナンスが必要」と誤った情報を表示し続けることになります。
その結果、本当に新たな不具合が発生しても「どうせ点検時期の表示だろう」と見過ごしてしまうリスクがあります。また常に警告めいた表示が出ている状態に慣れてしまうと、肝心な警告にも気付きにくくなる恐れがあります。
心理的・視覚的なストレス: メーターにスパナアイコンが点灯したままだと、運転中どうしても目に入り気になるものです。特に**「Service Due!」という表示とビックリマークまで付いていると、毎回エンジン始動時に表示が現れ精神的にもモヤモヤするでしょう。
「まだ大丈夫」と頭では分かっていても、視界に入る警告表示はうっとうしくストレスになりがちです。
保証や将来の整備への影響: 新車保証期間内であれば、定期点検を怠っていると保証適用外になるケースも考えられます。少なくともディーラー整備記録が残らなくなるため、後々の故障時に不利になったり、中古車として売却する際の車両価値にも影響する可能性があります。
さらにメンテナンスサイクルが狂うと、次回の車検や点検費用が余計にかかったり、劣化が進んだ部品交換で結果的に出費が増えることもあり得ます。
結論: スパナマーク点灯自体は車の即時故障を意味するものではなく、短期間であれば走行に大きな支障はありません。
しかしそのまま無視・放置することは推奨できません。定期メンテナンス不足による車両トラブルのリスクが高まるほか、誤表示の放置で本当の不具合を見逃す恐れもあります。
表示が出たらできるだけ早めに点検・整備を行い、しかるべき方法でリセットすることが安全運転と車両維持の上で大切です。
アウディA3スパナマークの消し方(点検時期リセット)【DIY編】
では、実際にアウディA3(8V型)のスパナマーク「Service Due」を自分で消す(リセットする)方法を詳しく見ていきましょう。ここでは専門の診断機を使わずに車両のメニュー操作だけで行う方法を解説します。年式やグレードによって操作体系が多少異なる場合がありますが、一般的な手順をご紹介します。
手順①:MMI(車両メニュー)を使ったリセット方法
8V型A3には、ナビ画面やセンターディスプレイ上で車両設定を行うMMI(マルチメディアインターフェース)が備わっています。MMIを使えば特別な工具や知識がなくても簡単にリセット可能です。
以下の手順で操作してみましょう。
-
イグニッションをONにする – エンジンはかけず、電源を入れます。
-
「CAR」ボタンを押してメニューを開く – ナビ画面(またはインフォテインメント画面)のメニューを表示します。
-
「設定」→「点検整備」を選択 – メニューから「設定」を開き、その中の「点検整備」(Maintenance/Service)という項目に進みます。
-
「点検整備時期」を選択 – さらにサブメニューで点検やオイル交換に関する項目が表示されるので、「点検整備時期」(Service Interval)を選びます。
※車種や年式によっては、「次回オイル交換まで○○km」などの情報が表示される画面に入ります。 -
「リセット」オプションを選択 – 画面上に「オイル交換サイクルのリセット」や「点検時期のリセット」といった選択肢が現れたら、それを実行します。
確認メッセージが出た場合は「はい」を選択して確定してください。 -
完了確認 – リセット操作が成功すると、新しいサービスインターバル(例えば「15,000km または 365日」先)が表示されます。
メーターのスパナマークと「Service due!」表示も消えていることを確認しましょう。
念のため一度イグニッションをOFFにし、再度ONにして表示が消えたか確認すると確実です。
このMMIからのリセットにより、次回の点検までの期間や走行距離カウントがリセットされます。
通常はオイル交換や法定点検を実施した際にこの操作を行い、次のメンテナンス時期を正しく車両に記憶させます。
📝 補足: 一部のモデルではMMI画面に「オイル交換インターバルのリセット」と「点検インターバルのリセット」が分かれて表示される場合があります。その際は両方をリセットすると良いでしょう。もし「点検整備時期」の項目自体がメニューに見当たらない場合は、次の手順②の方法を試してください。
手順②:メーターパネルのリセットボタン(トリップメーター)を使う方法
年式や装備によっては、ナビ画面がないグレードや、MMIにリセット項目が無い場合があります。そのような場合でもメーターパネルのトリップメーターリセットノブを使った操作でリセットが可能なケースがあります。これは初期型A3や先代モデル(8P型)で一般的な方法ですが、8V型A3でも一部で有効との報告があります。試してみる価値はあるでしょう。
操作手順は次のとおりです。
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キーをON(エンジンは始動しない) – イグニッションをONにし、メーター表示を通常モードにします。
-
メーターのリセットノブを引いてすぐ離す – メーターパネルにあるトリップメーターリセット用の小さなノブ(棒状のボタン)を手前に軽く引き、すぐ離します。
すると、メーター内のディスプレイ表示が通常の走行情報からサービスインターバル情報に切り替わります。(※「○○km または ○○days」といった表示や、リセット案内が表示される) -
再度ノブを引き、保持する – サービスインターバル情報が表示された状態で、そのリセットノブを手前に引いたまま数秒間保持します。
-
リセット完了を確認 – 数秒後、距離と日数の表示が「—」などに変化しリセット処理が実行されます。その後自動的に新しいインターバル(例:15,000km、365days)が設定されたら、スパナマーク表示が消えていることを確認します。
この方法により、オイルサービスと点検サービスのインターバルが既定値(例:15,000km/365日)にリセットされます。実際、2011年式A3(8P)でこの手順を試したユーザーから「スパナマークが消えた」との報告があります。8V型でも初期のモデルでは同様の操作で消せたというケースがあるため、MMIでリセット項目が見当たらない場合は試してみると良いでしょう。
📝 補足: このトリップメーター・ノブによる方法は主にオイル交換アラートをリセットする手順とされています。スパナマーク(点検期限)の表示は車によってはこの操作では消えない場合もあります。その場合は次章の方法が必要です。
手順③:リセット後の表示確認とエラー対応
上記手順①または②を行った後、必ずスパナマーク表示が消えたか確認しましょう。正しくリセットされていれば、メーター内に「Next service in 〇〇km or △△ days」といった次回までのインターバル表示が更新され、「Service Due」のメッセージやスパナアイコンは表示されなくなります。
万一、手順を試しても「Service Due」の表示やスパナマークが消えない場合があります。その原因としては:
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点検(インスペクション)インターバルが別途残っている: オイル交換表示は消えても、法定点検(インスペクション)の期限が過ぎているとスパナマークが残る場合があります。MMIやノブでリセットできるのはオイルサービスのみで、点検時期のリセットは専用機器が必要なケースがあります。
-
操作手順の違い: 車両の年次改良などで微妙に操作方法が異なる可能性があります。取扱説明書を確認したり、別の方法(MMIがダメならノブ操作、その逆も)を試してください。
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システムの不具合: 稀にメーターの電子表示がリセットされにくい不具合も考えられます。その際は無理に繰り返さず次章の方法に進みます。
以上が自分で行える基本的なリセット方法です。まずはここまでの手順を試し、それでも消えない場合は、
次に紹介する診断機器を用いた方法やプロに依頼する方法を検討しましょう。
自分で消せない場合は?専用機器(VCDSなど)や整備工場でのリセット方法
上記のDIY手順でスパナマークを消せなかった場合や、「Service Due」の表示がどうしても残ってしまう場合、より高度な方法が必要になります。ここではVCDSという専用診断機を使う方法と、プロ(ディーラーや整備工場)に依頼する方法を紹介します。
VCDSを使ったセルフリセット方法
VCDS(ブイシーディーエス、別名VAG-COM)は、フォルクスワーゲン/アウディグループ向けの有名な診断ソフトウェアです。PCと専用ケーブルを使って車両のECUにアクセスし、細かな設定変更や故障診断が行えます。これを用いると、アウディA3のサービスインターバル(SRI: Service Reminder Interval)をより確実にリセットすることが可能です。
VCDSを用いたリセットの大まかな手順:
-
VCDS機材の用意: VCDSソフトがインストールされたパソコンと、アウディ用OBD-II接続ケーブルを準備します。
※市販のVCDS互換ケーブルを使用。最近は日本語対応版も入手可能です。 -
車両に接続: 車のOBD2診断ポート(ハンドル下付近)にケーブルを挿し、PCと接続します。イグニッションをONにして車両とPCを通信可能な状態にします。
-
VCDSソフトで制御モジュール選択: PC上でVCDSを起動し、「Select Control Module(制御モジュール選択)」から 「17-Instruments」(メーターパネル) を選択します。
-
サービスリセット操作: メーターモジュール内の機能から「SRI Reset」(サービスリマインダーインターバルのリセット)を開ます。そこで「Reset FIX&ESI/INSP」または「Service Reset」を選択し実行します。
・ソフトが「リセットが正常に完了しました」といったメッセージを表示すればOKです。 -
完了確認: イグニッションをOFF→ONにし直し、メーターのService Due表示が消えて新たなインターバルにリセットされていることを確認します。
VCDSを使うと、オイル交換インターバルと点検インターバルの両方を一括で確実にリセットできます。実際、みんカラのユーザー報告でもVCDSによって「スパナマークのサービスインターバルとオイルインターバル共に16000km or 365日となった」とあり、無事リセットできた事例があります。MMIからでは消せなかった2012年式A3でも、VCDSならリセット可能だったとのことです。
🛠️ 現場視点アドバイス: VCDSは強力なツールですが、扱いに注意が必要です。メーカー非公開の操作になるため、誤って他の設定を変えてしまうと不具合を招く恐れもあります。特にSRIリセットの画面では地域別の項目選択(USA/Canadaなど)があり、誤設定すると正しくリセットされないこともあります。必ず実績のある手順に従い、自己責任で行いましょう。
その他の診断機・ツール例(OBDeleven等)
VCDS以外にも、近年はOBDeleven(OBD11)というスマホアプリ連携の診断デバイスも普及しています。OBDelevenではスマートフォンとBluetooth接続されたデバイスをOBDポートに挿し、専用アプリ上の「ワンクリック機能」で点検アラートを消去することができます。実際、「1クリックで簡単にリセットできた」「OBDelevenであっさり消えた」というユーザー報告もあり、PCを持ち歩かない方には手軽な選択 です。
他にも汎用のOBD-IIスキャンツールで「サービスリセット」機能を持つもの(高機能なコードリーダーや日本製のG-scan等)があります。これらを用いてもメンテナンス時期のリセットは可能ですが、製品ごとに操作手順が異なるため取扱説明書を参照してください。
いずれの機器を使う場合でも、接続や操作ミスによるトラブルには自己責任で注意が必です。心配な場合は、無理をせずプロに任せることも検討しましょう。
ディーラー・整備工場に依頼する方法
「自分でリセット操作するのは不安」「機器を持っていないし買うのももったいない」と感じる場合は、ディーラーや専門の整備工場に依頼するのが確実です。実際、アウディ正規ディーラーでは点検整備の際に必ずインターバルリセットを行ってくれますし、持ち込みで「スパナマーク消してほしい」と頼めば対応してもらえることがほとんどです(状況によっては有償になる場合もあります)。
独立系の欧州車専門ショップでも、VCDS相当の診断機を備えている所は多く、作業自体は5〜10分程度で完了します。費用目安は店舗により異なりますが、ディーラーであれば無料〜数千円程度、一般の整備工場でも「1万円未満」が多いようです。オイル交換や車検と同時ならサービスでやってくれるケースもあります。
プロに任せれば、ついでに故障コードのチェックなども実施してもらえるメリットがあります。専門ショップの例では、点検メッセージリセット時に車両コンピューターのフォルトコード確認なども同時に行い、車の状態を総合的に点検してくれます。そうした安心感を得られるのもプロ依頼の利点でしょう。
まとめると: 自分で消せない場合は無理をせず、専用機器を用いるかプロに依頼するのが賢明です。VCDSやOBDelevenを使えばDIYで高度なリセットも可能ですが、手間やリスクを考えると、気軽さではディーラーや専門店に任せる方法が確実かつ安全です。費用もそれほど高額ではないため、状況に応じて検討してください。
メンテナンスリセット時の注意点と豆知識【現場視点】
最後に、スパナマークのリセットを行う際に知っておきたい注意点や豆知識をいくつか紹介します。単に消すだけでなく、正しくメンテナンス管理するためのポイントや、知っておくと役立つ情報をまとめました。
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実際の整備を忘れず実施する: 当たり前ですが、リセット作業はあくまで表示を消すだけであり、実際のオイル交換や点検整備を省略して良いという意味ではありません。表示をリセットしたら、「次回は○○kmまたは○○日後」とカウントがリスタートします。そのため、リセット前に必要な整備を済ませておくことが肝心です。もし整備せず表示だけ消してしまった場合は、自分でスケジュールを管理するか、早めに作業を行ってください。
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オイルと点検の表示は別管理: アウディA3ではオイルサービスと点検サービスのインターバルが別々に管理されています。簡単に言えば、「オイル交換時期」と「法定点検時期」の2本のカウンターがあるイメージです。MMIや手動操作でリセットできるのは主にオイル側で、点検側(スパナマーク)は消えないことがあります。そのため「オイル交換したのにService Dueが消えない」という場合は点検インターバルが残っている可能性が高いです。その際はVCDSなどで両方リセットする必要があります。
-
リセット後のデフォルト値: 自分でリセットを行った場合、インターバルは既定の距離と日数に設定されます。日本仕様のA3 8Vでは通常15,000kmまたは1年(365日)がデフォルトです。これらはディーラー等で変更しない限り基本値となります。先述のとおり2年目の車検タイミングも含め毎年点検が推奨されるため、日本では1年ごとリマインダーが出る設定が標準です。
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ロングライフ仕様車の注意: 欧州ではロングライフ(Long Life)と呼ばれる柔軟なサービス間隔を持つ車両が存在し、使用状況に応じて最長2年までサービスインターバルを伸ばすこともできます。しかし日本導入のA3 8Vでは基本的に固定サイクル(1年/15,000km)運用が多いようです。ただし並行輸入車や過去に設定変更した車は異なる場合もあります。その場合もリセット方法自体は同じですが、表示される数値が「730日」など長くなるケースもあることを覚えておきましょう。
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警告とインジケータの違い: スパナマークは黄点灯のメンテナンスインジケータですが、もし赤色のオイル缶マークやエンジンチェックランプが点灯した場合は緊急度が高いです。これらは実際の油圧低下や故障を示すため、すぐにエンジンを止めプロに点検依頼してください。黄のスパナと赤い警告灯は意味合いが全く異なるので混同しないよう注意しましょう。
-
リセットし忘れに注意: 民間の整備工場やカー用品店でオイル交換をした際、整備士がインターバルリセットを忘れてしまうことがあります。その結果「せっかく整備したのに表示だけ残った」というケースも散見されます。作業を依頼する際は「メーターの点検表示もリセットお願いします」と伝えると確実です。万一忘れられても、本記事で解説したように自分でリセット可能なので落ち着いて対応しましょう。
以上の点を踏まえておけば、スパナマークのリセット作業もより安心して行えるでしょう。では最後によくある質問と回答を確認し、記事の総まとめとします。
よくある質問(FAQ)
Q1: アウディA3のスパナマーク(Service Due)とは何ですか?
A: アウディA3のメーターに表示されるスパナマークは、定期点検やオイル交換時期を知らせるメンテナンスインジケーターです。
英語で「Service Due」と表示され、「点検の時期ですよ」という意味になります。異常や故障ではなく、車からの整備促しメッセージです。
Q2: スパナマークが点灯したままでも走行できますか?放置するとどうなる?
A: スパナマーク点灯自体は緊急の故障ではないため、しばらく走行すること自体は可能です。ただし、その表示が出たということはメンテナンス時期を過ぎているので、早めに整備することが望ましいです。
長期間放置するとエンジンオイル劣化による性能低下や故障リスクがあり、安全面・車両寿命に悪影響があります。また常に表示が出続けることで本当の異常を見逃す恐れもあるため、放置はおすすめしません。
Q3: なぜ自分でリセットする必要があるのですか?ディーラー任せではダメ?
A: ディーラーで定期点検やオイル交換を行えば、その際にインジケーターをリセットしてもらえるのが通常です。
そのため新車購入後数年はディーラー任せで問題ありません。しかしディーラー以外で整備した場合や、点検をスキップした場合は自分でリセットしないと表示が残ってしまいます。表示をそのままにしておくと煩わしいだけでなく、車が誤った情報を出し続けるため整備を行った場合には適切にリセットする必要があるわけです。
Q4: 自分でスパナマークを消す方法はありますか?(診断機なしで)
A: はい、あります。
まず車のMMI(メニュー画面)からリセットする方法です。CARボタンを押して「設定 > 点検整備 > リセット」を選ぶと消去できます。また年式によってはメーターのトリップメーターノブを操作する手順(キーONでノブを引く→離す→再度引いて保持)でもリセット可能です。これらは記事内の「DIY編」で詳しく解説していますので参照してください。
Q5: MMIでリセット項目が見当たりません。どうすれば良いですか?
A: 一部のモデルやグレードでは、MMIのメニューに点検リセット項目が表示されない場合があ ります。
その場合はトリップメーターのリセットノブを使った方法(手順②)を試してみてください。それでも消えない場合、スパナマーク(点検インジケーター)はユーザー操作では消せない設計の可能性があります。その際はVCDS等の診断機によるリセットが必要になります。
Q6: オイル交換したのに「Service Due」の表示が消えません。なぜですか?
A: オイル交換だけでは点検サービスのカウントがリセットされていない可能性があります。
アウディA3ではオイルと点検で別々のインターバル管理があり、オイル交換リセットをしても法定点検の期限が過ぎていればスパナマークが残 る場合があります。この場合、点検インターバルも併せてリセットする必要があります。ディーラーやVCDSで対応可能です。
Q7: VCDSとは何ですか?それを使えば自分でリセットできますか?
A: VCDSはパソコン用のフォルクスワーゲン/Audi向け診断ソフトです。
専用ケーブルで車両に接続し、各種設定変更や故障診断ができます。VCDSを使えば、サービスインターバルを詳細にリセット可能で、オイル&点検両方のリマインダーを確実に消すことができます。ただし有料ソフト・機材が必要で、操作を誤ると不具合を招く恐れもあり、上級者向けの方法といえます。
Q8: OBDeleven(OBD11)って何ですか?VCDSと何が違うの?
A: OBDelevenはスマホアプリで使える診断ツールです。
小型のBluetoothデバイスを車に挿し、スマートフォンアプリからコーディングやリセット操作を行います。VCDSがPCベースなのに対し、OBDelevenはスマホベースで手軽さが特徴です。ワンタップで点検リセットなども可能で、VCDSほど細かな操作はできませんが一般ユーザーには扱いやすいです。いずれも目的は同じくサービスインターバルを含む車両設定の変更ですが、使用環境と操作性が異なります。
Q9: リセットした後、次の点検時期はどう管理すれば良いですか?
A: リセットが成功すれば、車両側が次回までの期間や走行距離を自動でカウントしてくレます。
例えばリセット直後に「15000km または 365日」と出たら、それが次の点検目安です。基本的には車の指示に従って問題ありません。ただ、自分で表示を消した場合は整備記録が残らないため、日付と走行距離をメモしておくと良いでしょう。スマホのリマインダー等で次回予定を登録しておけばなお安心です。
Q10: スパナマークをリセットしても、実際に点検やオイル交換はしないといけませんか?
A: はい、必要です。
リセットはあくまで車の通知をリセットするだけで、実際のメンテナンスを省略することはできません。表示を消した後も、その時期に予定されていたオイル交換や点検整備は必ず実施してください。リセットだけして整備を怠ると、前述の通り車両トラブルのリスクが高まります。リマインダーを正しく使うことで定期的な整備を確実に行い、安全で快適なカーライフを送りましょう。
まとめ|アウディA3(8V型)スパナマーク【Service Due】の意味と消し方 – 放置するリスクとリセットの仕方
アウディA3(8V型)に表示されるスパナマーク「Service Due」は、定期点検やオイル交換のタイミングを知らせる重要なサインです。表示が出たら速やかにメンテナンスを行い、その後適切な方法でリセットすることが大切になります。
ユーザー自身でも、MMIシステムのメニュー操作でリセットを実行可能ですし、モデルによってはトリップメーターノブでのリセットにも対応しています。これらの方法でオイル交換後のサービス表示はリセット可能なので、まずは落ち着いて試してみましょう。
リセットを行うことで、次回のメンテナンスまでの期間や距離が正確に表示されるようになり、整備時期の管理がリフレッシュされます。
もしこれらの操作でスパナマークが消えない場合は、法定点検インターバルの表示が残っている可能性があります。その際にはVCDS等の専用機器を使用するか、ディーラー・専門店でリセットを依頼する方法が確実です。
費用も手頃で短時間で済みますので、無理に放置せずプロの力を借りることも検討しましょう。
スパナマークをリセットする際は、実際の整備を伴っていることが大前提です。表示だけ消して整備を怠れば車に負担がかかり、重大な故障につながりかねません。あくまでメンテナンス実施→リセットという正しい順序で活用し、車両コンディションを良好に保つことが大切です。
本記事のガイドとともに適切に対処すれば、煩わしいスパナマークとも上手に付き合っていけるでしょう。愛車アウディA3のメンテナンスリセットを正しく行い、安全安心なドライブをお楽しみください。
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