新旧ルノー・キャプチャーサイズ比較!立体駐車場対応と室内広さを徹底検証

新旧ルノー・キャプチャーサイズ比較!立体駐車場対応と室内広さ
クリオ(日本名ルーテシア)をベースにした小型クロスオーバーSUV「キャプチャー」が初めてフルモデルチェンジして登場してから、すでに数年が経過しました。今回は新旧両モデルのボディサイズや室内空間を徹底比較し、日本の立体駐車場への対応や使い勝手の違いを検証します。
小型SUVの人気が高まる中、輸入車ならではの個性と実用性を兼ね備えたキャプチャーは、日本市場でも注目を集めています。特に気になるのが、新型になって大きくなったボディサイズと、それに伴う立体駐車場への入庫のしやすさです。
この記事では、新旧キャプチャーのサイズ変化が実際の使い勝手にどう影響するのか、数値だけでなく実用面から徹底検証していきます。
新旧ルノー・キャプチャーのボディサイズ比較
まずは、新旧キャプチャーの基本的なボディサイズを比較してみましょう。
新型キャプチャーは全長4227mm、全幅1797mm、全高1576mm、ホイールベース2639mmとなっています。一方、旧型キャプチャーは全長4122mm、全幅1778mm、全高1556mm、ホイールベース2606mmでした。
単純比較すると、新型は旧型よりも全長が105mm、全幅が19mm、全高が20mm、ホイールベースが33mmそれぞれ大きくなっています。特に全長の伸びが目立ちますね。
トレッドについても、フロントが1560mm(旧型1531mm)で29mm増加、リヤが1547mm(旧型1516mm)で31mm増加しています。オーバーハングもフロントが876mm(旧型866mm)で10mm増加、リヤが712mm(旧型650mm)で66mm増加しています。

数値だけを見ると、新型キャプチャーはすべての方向に大きくなっていることがわかります。特に注目すべきはリヤオーバーハングの66mm増加で、これは後ほど解説する荷室容量の拡大に大きく貢献しています。
全高の変化と立体駐車場への対応
新型キャプチャーの全高は1576mmと、旧型の1556mmから20mm高くなっています。この数値だけを見ると、立体駐車場への入庫が難しくなったと思われるかもしれません。
しかし、実はそうとも言い切れないのです。
新型キャプチャーには、シャークフィンアンテナが採用されています。このアンテナの上端がルーフ頂点の高さとほぼ同じ位置にあるため、この数値がそのまま実質的な全高と見なせます。
一方、旧型キャプチャーの日本仕様の全高は1585mmでした。これはロッド式アンテナの台座を含み、ロッドを外した場合の5mm単位の数値となります。ロッド装着時はもちろん、外した場合も実質的には全高が10mmほど下がったと考えられます。
立体駐車場への入庫しやすさを検証
日本の立体駐車場は一般的に高さ制限が厳しいため、SUVタイプの車両では入庫できるかどうかが購入の決め手になることも少なくありません。
新型キャプチャーは全高が1576mmとなっていますが、シャークフィンアンテナを含めたこの数値が実質的な全高となります。アンテナを取り外す手間がなく、そのまま立体駐車場に入庫できるのは大きなメリットです。
旧型キャプチャーの日本仕様は全高1585mmとされていましたが、実際にはロッド式アンテナを取り外すことで、実質的な全高を下げることができました。しかし、その都度アンテナを取り外す手間がかかっていたのです。
実質的な使い勝手を考えると、新型キャプチャーの方がむしろ立体駐車場への入庫がしやすくなったと言えるでしょう。シャークフィンアンテナの採用により、アンテナの取り外し作業が不要になり、そのまま入庫できる点は大きな進化です。
立体駐車場の高さ制限は施設によって異なりますが、一般的には1550mm〜1600mm程度のものが多いです。新型キャプチャーの全高1576mmは、多くの立体駐車場で対応可能な範囲内にあります。
ライバル車との比較
同じクラスの輸入コンパクトSUVと比較してみましょう。
プジョー2008は全高1550mmに抑えられており、日本の立体駐車場への対応を意識した設計となっています。一方、ルノー・キャプチャーは1576mmとやや高めですが、前述のようにシャークフィンアンテナの採用により実用面での問題は少ないでしょう。
ホンダ・ヴェゼルは1605mmとさらに高く、一部の立体駐車場では入庫できない可能性があります。キャプチャーはこれらのライバル車と比較しても、立体駐車場への対応という点では優位性があると言えます。
室内空間の広さを徹底比較
新型キャプチャーはボディサイズが大きくなった分、室内空間も広くなっています。特に注目すべきは後席のヘッドクリアランスです。
新型キャプチャーの前後席ヘッドルームは、前席939mm/後席908mmとなっています。一方、旧型は前席905mm/後席860mmでした。特に後席のヘッドルームが48mm拡大されたことで、身長の高い人でも快適に座れるようになりました。
旧型キャプチャーの後席ヘッドルームは860mmしかなく、身長170cm以上の男性が座ればほぼ確実に頭がルーフに当たってしまう状況でした。しかし、908mmが確保された新型では、その可能性が劇的に低まったと言えます。
後席のニールーム(膝前空間)も旧型の215mmから新型では221mmへと拡大。わずか6mmの違いですが、長時間のドライブでは大きな違いになります。
エルボールームと全体的な居住性
エルボールーム(肘横空間)も、前席1385mm/後席1390mmと、旧型の前席1380mm/後席1370mmから拡大しています。特に後席の拡大幅が大きく、乗員の快適性が向上しています。
バックドア開口高も2041mmと、旧型の2031mmから10mm拡大。これにより、荷物の出し入れがより容易になりました。
全体的に見ると、新型キャプチャーは特に後席の居住性が大幅に向上しており、家族での使用や長距離ドライブでの快適性が高まっていると言えるでしょう。
ホイールベースが33mm延長されたことで、室内長も拡大。これにより、前後席の間隔が広がり、後席乗員の足元空間が確保されています。
荷室容量と使い勝手の変化
新型キャプチャーの荷室幅(リヤホイールアーチ間)は1023mmと、旧型の990mmから33mm拡大しています。荷室奥行きも(後席格納時)1571mmと、旧型の1512mmから59mm拡大しました。
最も注目すべきは荷室容量で、後席使用時の容量が旧型の455Lから新型では536Lへと大幅に拡大しています。これは約18%の増加で、日常使いにおいて大きな違いとなるでしょう。

ルノー・キャプチャーの荷室容量比較
この荷室容量の拡大は、前述したリヤオーバーハングの66mm拡大が大きく貢献しています。ルノーは「クラストップレベルの荷室容量になった」と謳っており、実際にコンパクトSUVクラスでは非常に優れた数値となっています。
日常使いでの買い物袋やスポーツ用品、旅行時のスーツケースなど、より多くの荷物を積載できるようになったことは、実用性の面で大きなアドバンテージと言えるでしょう。
荷室の使い勝手
新型キャプチャーの荷室は容量だけでなく、使い勝手も向上しています。荷室の開口部が広くなったことで、大きな荷物の出し入れがしやすくなりました。
また、リヤシートが前後にスライドする機能も備えており、荷室容量と後席の居住性のバランスを状況に応じて調整できます。これは長距離ドライブでの使い勝手を大きく向上させる機能です。
荷室の床面も平坦に設計されており、荷物の積載がしやすくなっています。後席を倒した際の床面もほぼフラットになるため、長尺物の積載も容易です。
走行性能と取り回しへの影響
ボディサイズが大きくなった新型キャプチャーですが、取り回しへの影響はどうでしょうか。
新型キャプチャーのトレッドは、フロント1560mm/リヤ1547mmと、旧型のフロント1531mm/リヤ1516mmから拡大しています。これにより、走行安定性が向上しています。

ルノー・キャプチャーの走行安定性と取り回しを表現したイラスト
ホイールベースも2639mmと、旧型の2606mmから33mm延長されています。これにより、高速走行時の直進安定性が向上し、より快適なロングドライブが可能になりました。
一方で、全長が105mm延長されたことで、駐車時の取り回しには若干の影響があるかもしれません。しかし、最小回転半径は旧型とほぼ同等に抑えられており、日常使いでの取り回しに大きな問題はないでしょう。
パワートレインの進化
新型キャプチャーは、パワートレインも進化しています。日本市場では1.3リットル直4ターボエンジンと7速DCTの組み合わせが主力となっており、154馬力、270Nmという力強いトルクを発揮します。
このパワートレインは、ボディサイズの拡大による重量増加を十分にカバーする性能を持っており、加速性能や追い越し性能は旧型よりも向上しています。
また、スポーツモードを選択すると、アクセルレスポンスとトルクの盛り上がり感がさらに向上し、より楽しいドライビングが可能になります。DCTも滑らかな変速を実現し、快適な走行をサポートします。
全幅の変化と日本の道路事情
新型キャプチャーの全幅は1797mmと、旧型の1778mmから19mm拡大しています。しかし、1800mmの壁は死守されており、日本の道路事情や駐車場事情を考慮した設計となっています。

ルノー・キャプチャーと日本の道路環境の関係を示すイラスト
日本の一般的な駐車場では、全幅1800mm以上の車両は駐車スペースからはみ出してしまうことがあります。新型キャプチャーは1797mmと、ギリギリこの基準をクリアしているため、日本の駐車場でも問題なく使用できるでしょう。
また、日本の狭い道路事情を考えると、全幅が極端に大きい車両は運転しづらいものです。新型キャプチャーは全幅の拡大を最小限に抑えることで、日本の道路環境での使いやすさを維持しています。
ライバル車との全幅比較
同クラスのライバル車と全幅を比較してみましょう。プジョー2008は1770mm、トヨタ・ヤリスクロスは1765mmと、キャプチャーよりもやや狭めに設計されています。
一方、ホンダ・ヴェゼルは1790mm、マツダCX-30は1795mmと、キャプチャーと同等の全幅となっています。このクラスのSUVは、日本市場を意識して全幅1800mm未満に抑える傾向があることがわかります。
新型キャプチャーは1797mmと、この基準ギリギリの設計ですが、その分室内の横方向の広さを確保しており、居住性と取り回しのバランスを取った設計と言えるでしょう。
新旧キャプチャー、どちらを選ぶべきか
ここまで新旧キャプチャーのサイズ比較を行ってきましたが、実際にどちらを選ぶべきなのでしょうか。それぞれのメリット・デメリットをまとめてみましょう。

新旧ルノー・キャプチャーの総合比較イラスト
新型キャプチャーのメリット
新型キャプチャーの最大のメリットは、室内空間と荷室容量の拡大です。特に後席のヘッドルームが48mm拡大されたことで、大人が快適に座れるようになりました。荷室容量も536Lと、旧型の455Lから大幅に拡大しています。
また、シャークフィンアンテナの採用により、アンテナを取り外すことなく立体駐車場に入庫できるようになった点も大きなメリットです。パワートレインも進化し、より力強く滑らかな走行が可能になっています。
デザイン面でも、より洗練されたスタイリングとなり、内装の質感も向上しています。最新の安全装備や快適装備も充実しており、総合的な完成度は旧型を大きく上回っています。
旧型キャプチャーのメリット
旧型キャプチャーのメリットは、よりコンパクトなボディサイズによる取り回しの良さです。全長が105mm短いため、狭い場所での駐車や取り回しが若干容易です。
また、中古車市場では旧型の方が価格が安く、コストパフォーマンスの面では優位性があります。長年販売されてきたモデルなので、信頼性や故障の傾向なども把握されており、安心感があります。
シンプルな装備構成も、使い勝手の良さや維持費の面ではメリットと言えるでしょう。
総合評価
総合的に見ると、予算に余裕があれば新型キャプチャーがおすすめです。室内空間の広さ、荷室容量、走行性能、装備の充実度など、あらゆる面で旧型を上回っています。特に家族での使用や長距離ドライブを頻繁に行う方には、新型の快適性は大きなメリットとなるでしょう。
一方、予算を抑えたい方や、シンプルな装備で十分という方には、旧型キャプチャーも十分魅力的な選択肢です。特に都市部での使用が中心で、取り回しの良さを重視する方には、コンパクトな旧型が適しているかもしれません。
まとめ:サイズアップの恩恵は大きい
新型ルノー・キャプチャーは、全長105mm、全幅19mm、全高20mm、ホイールベース33mmと、すべての方向にサイズアップしています。このサイズアップにより、室内空間と荷室容量が大幅に拡大し、実用性が向上しました。
特に注目すべきは後席のヘッドルームが48mm拡大されたことで、大人が快適に座れるようになった点です。荷室容量も536Lと、旧型の455Lから約18%拡大しており、日常使いの利便性が大きく向上しています。
全高は20mm高くなりましたが、シャークフィンアンテナの採用により、実質的には立体駐車場への入庫がしやすくなったと言えるでしょう。全幅も1797mmと、1800mmの壁を死守しており、日本の道路事情や駐車場事情に配慮した設計となっています。
新型キャプチャーは、サイズアップによる恩恵を最大限に活かしながら、日本の道路環境での使いやすさも維持しています。室内空間の広さ、荷室容量、走行性能、装備の充実度など、あらゆる面で旧型を上回る完成度の高いモデルと言えるでしょう。
コンパクトSUVを検討中の方は、ぜひ新型キャプチャーも選択肢に入れてみてはいかがでしょうか。
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