ポルシェは「速さ」より「かわいさ」?女性オーナーのかわいいの本音
「速さ」よりも「かわいさ」を求めてポルシェを選ぶ女性たち。そんな意外な本音が、最近の女性ポルシェオーナーの間で広がっています。
かつては「男性向けの速い車」というイメージが強かったポルシェですが、今や女性オーナーも急増中。彼女たちがポルシェを選ぶ理由は、男性とは少し違うようです。
「一目ぼれ」「デザインの可愛さ」「サイズ感」――。
このような女性オーナーたちの本音から、ポルシェの新たな魅力が見えてきました。
女性たちが集う「ポルシェ女子会」の実態

ポルシェ・エクスペリエンスセンター東京で開催された女性オーナーによる車女子会の様子
2022年12月、千葉県木更津市のポルシェ・エクスペリエンスセンター東京で開催された「素敵な車女子会」。
女性カーオーナーを応援する「beecar(ビーカー)」が主催したこのイベントには、なんと22名の女性カーオーナーが集結しました。全員がマイカーを愛してやまない女性たち。それぞれが自分の愛車に乗ってやってきたのです。
ビーカーが主催するこの車女子会の目的は大きく3つあります。1つはマイカーを愛する者同士の交流、2つめは彼女たちのカーライフを紹介することで運命の1台と出会うきっかけを提供すること、そして3つめはマイカー愛を広げることで安全運転の訴求につなげることです。
女子会とはいえ、堅苦しい雰囲気は一切なし。女性同士でランチを食べながら気軽に交流できるのが、このビーカー車女子会の特徴なのです。
どんな車が集まったのでしょうか?
アルファロメオ「MiTo」、フィアット「500C」、アバルト「595コンペティツィオーネ」、フェラーリ「カリフォルニア」、ルノー「ルーテシア」、「DS 3 R」、MINI、ジープ「ラングラー」、AMC CJ7、日産「パオ」、VW「タイプ1」など、現行車から旧車まで実に多彩な車種が勢揃い。
そして今回は、開催場所がポルシェ・エクスペリエンスセンターということもあり、ポルシェオーナーの女性たちにスポットを当ててみましょう。
「ほぼ一目ぼれ」でポルシェ「マカンT」を選んだMAKIさん
まず紹介するのは、ポルシェのコンパクトSUV「マカンT」オーナーのMAKIさん。
彼女がマカンTをオーダーしたのは、2022年2月の発売からわずか2日後のことでした。約1年前からSUVへの乗り換えを検討していたものの、なかなか「これだ!」と思える車に出会えずにいたそうです。

ポルシェ マカンTの外観
ところが、マカンTが登場するというメールを受け取った彼女は、すぐにディーラーへ実車を見に行きました。
「見た目のデザイン、サイズ感を見てすぐにこれだと思いました。ほぼ一目ぼれです」
この即断即決が運命の分かれ道となりました。MAKIさんが訪れたディーラーでは彼女が1番手。2番目に予約された方は、11月時点でもまだ車が届いていなかったそうです。彼女自身も約7ヶ月もの間、待ちわびてようやく手に入れることができました。
「911」や「718」などの2ドアスポーツモデルに使われていた「T」の称号がついていることも、購入の決め手になったひとつだったといいます。
女性が感じるポルシェの走りの魅力
マカンTの走りについて、MAKIさんはこう評価します。
「走りは本当にキビッキビ(笑)重めのハンドルは少し切っただけでぐんとよく切れる。小回りが効くから駐車場や狭い道でも扱いやすいんです。もちろん、高速道路でも快適。加速も申し分なく運転が楽しくなりました」

ポルシェ マカンTのマイアミブルーカラーのシートベルト
そして彼女のもうひとつのお気に入りが、マイアミブルーカラーのシートベルト。
「シートベルトの色を変えただけで車内に差し色が加わりインテリアが楽しくなりました。子どもたちにも好評で、こちらがシートベルトしなさいと促さなくても自ら装着してくれるようになりました」
MAKIさんは、最初のマイカーはトヨタ「ビスタ」からスタートし、「シーマ」、「ファンカーゴ」、「エスティマ」、「アリスト」など、独身時代から結婚、子育てと、ライフスタイルの変化に合わせて車を選んできたそうです。
「国産車ばかり乗ってきたのですがメルセデスベンツ『GLC』に乗ってから外車の持つ独特な個性に惹かれてすっかり外車にはまってしまいました」
今では、マカンTの見た目はもちろん、走りの魅力、乗り心地のよさにも惚れ込んでいるといいます。
母から譲り受けた空冷ポルシェに魅了されたサフランさん
もうひとりのポルシェオーナーは、サフランさん。
彼女の愛車は1991年式(964型)のポルシェ「911カレラ2」。これは空冷ポルシェを愛し続けた彼女のお母さまから譲り受けた車なのです。

1991年式のポルシェ911カレラ2の外観
「生前、母が運転するポルシェの助手席に乗せてもらい、よくドライブに出かけました。当時は運転席には乗せてもらえなかったですね」とお母さまとの思い出を振り返ります。
20代の頃は兵庫県に住んでいて、赤いワーゲン「ゴルフ」や紺色のホンダ「プレリュード」、燃費の悪いジープ「チェロキー」などいろんな車に乗ってきたというサフランさん。ところが東京に移り住んでからはすっかり車生活からは離れてしまったそうです。
そんな彼女が再び車のある暮らしをするようになったきっかけは、母の形見となったポルシェでした。
手間をかけるほど深まる愛情
「ずっとモノに縛られない、ミニマルな暮らしをしていたので、空冷ポルシェが来た当初は大変でした。乗り辛いだけでなく、エンジンの調子が悪かったり、あちらこちら本当によく壊れる。何か車のトラブルがあるたびに車の修理依頼をしていました。本当に生き物みたいです。ちょっと油断するとすぐに機嫌が悪くなります」

ポルシェ911カレラ2のコックピットとダッシュボード
しかし、手間をかける量と比例して高まっていったのが車への愛情です。しかも年々車の調子は良くなっていき、いまでは生活の足として活躍するだけでなく、夫婦でロングドライブも楽しめるようになり、行動範囲はぐんと広がったそうです。
「空冷ポルシェは病みつきになるとは聞いていたのですが、それがわかるようになりました。エンジン音、ドアを開け閉めするときの音。そんなひとつひとつが素敵で、すぐにご機嫌ななめになるところも含めてかわいいなって思えるようになりました」
車の調子が良くなるにつれて、ポルシェへの愛も少しずつ育まれていったというサフランさん。「病みつきになるというのがわかるようになりました」と語ります。
女性オーナーが語る「ポルシェに乗る理由」
女性たちがポルシェを選ぶ理由は様々ですが、共通点もあるようです。
「一目ぼれ」から始まる運命の出会い
女性オーナーの多くが、車との出会いを「一目ぼれ」と表現します。MAKIさんもサフランさんも、見た目やデザインに惹かれてポルシェとの関係が始まりました。

ポルシェ展示場で車を見る女性たち
運命の1台と出会う前は車にまったく興味がなく、走ればよいという考えを持っていた女性も多数います。街中で一目ぼれした、TVCMで心を奪われた、フォルムに、ボディカラーになど、一目ぼれのポイントはそれぞれですが、自分にとっての運命の1台と出会うことで、車のある暮らしが180度変化するようです。
行動範囲が広がり、ひとりで車を走らせる喜びと開放感を知り、それが最高のリフレッシュになるという発見。それもこれも1台の運命の車との出会いが教えてくれたことなのです。
「速さ」より「かわいさ」と「使いやすさ」
男性オーナーが性能や速さにこだわる傾向があるのに対し、女性オーナーたちは「かわいさ」や「使いやすさ」を重視する傾向があります。
MAKIさんが評価したのは、マカンTの「小回りの良さ」や「駐車場や狭い道での扱いやすさ」。また、マイアミブルーのシートベルトという「差し色」に魅力を感じていました。
サフランさんも、空冷ポルシェの「エンジン音」や「ドアの開け閉めの音」など、感覚的な部分に魅力を感じています。さらに「すぐにご機嫌ななめになるところも含めてかわいい」と、まるでペットのように愛情を持って接しています。
これらは、単なる移動手段や性能の数値だけでなく、感性や日常生活での使い勝手を重視する女性ならではの視点かもしれません。
近年増加する「マイカー好き」な女性たち
昔は車好き女子と耳にすると、少しマニアで、カスタムカー主流の印象があったかもしれません。しかし近年は、車に詳しくなくても「マイカーが好き」という女性が増えています。

インスタグラムで愛車との思い出を共有する女性
SNSで広がる「マイカー愛」の表現
特にインスタグラムが定番になってからは、マイカー専用のアカウントを作る方も多くなりました。四季折々の風景と愛車の写真や、車内でのお気に入りの小物、飲み物、ネイルアートなど、オーナーと車との日常のワンシーンを写真で紹介するなど、愛車との思い出の記録としてインスタグラムを活用されている方が増えています。
ビーカーのメンバーも「マイカーが好き!」と公言している方が大多数。マイカーと出かけた先や美味しいものの話からおしゃれの話まで、会話の内容はよくある女子会と変わりません。ただひとつ他の女子会と異なるのは、マイカーへの愛情。この1つの大切な共通点があると、世代や車種が異なっても話題は尽きないようです。
女性たちの間で、車はもはや単なる移動手段ではなく、ライフスタイルを表現する重要なアイテムになっているのです。
ポルシェが女性に選ばれる理由

ポルシェは「速さ」より「かわいさ」?女性オーナーの本音
なぜポルシェは女性たちに選ばれるのでしょうか?
ポルシェといえば、スポーツカーの代名詞とも言える存在。かつては「男性向けの速い車」というイメージが強かったかもしれません。しかし、女性オーナーの声を聞くと、ポルシェには女性の心を掴む独自の魅力があることがわかります。
デザインの美しさと個性
まず挙げられるのは、デザインの美しさと個性です。ポルシェ特有のシルエットは、多くの女性が「一目ぼれ」する要素になっています。特に911の丸みを帯びたフォルムや、マカンのコンパクトながらも存在感のあるデザインは、女性の感性に訴えかけるものがあるようです。

ポルシェの美しいデザインと曲線美
サイズ感と使いやすさ
次に、サイズ感と使いやすさです。MAKIさんが評価したように、マカンは小回りが利き、駐車場や狭い道でも扱いやすいサイズ感が魅力です。日本の道路事情を考えると、コンパクトながらも存在感のあるサイズ感は、女性ドライバーにとって大きなメリットと言えるでしょう。
ブランドの持つステータス性
そして、ポルシェというブランドの持つステータス性も見逃せません。高級車であるポルシェに乗ることは、ある種のステータスシンボルとなります。しかし、女性オーナーたちの語りからは、単なるステータスを超えた「愛着」や「絆」が感じられます。
特に、サフランさんのように母から譲り受けたポルシェに乗る場合、そこには家族の思い出や絆も込められています。車は単なる乗り物を超えて、大切な思い出や感情を運ぶ存在にもなるのです。
ポルシェと女性の関係性から見えてくるもの
ポルシェと女性の関係性からは、現代の女性のライフスタイルや価値観も見えてきます。
自分らしさの表現としての車選び
かつて車は「実用品」や「家族の乗り物」という位置づけが強かったかもしれません。しかし今や、特に女性にとって車は自分らしさを表現するアイテムになっています。
ポルシェを選ぶ女性たちは、「周りと同じでいい」という考えではなく、自分の感性や価値観に正直に従って車を選んでいます。それは、現代の女性たちが自分の人生の主役として、自分自身の選択を大切にしていることの表れでもあるでしょう。
女性の経済力と意思決定権の向上
ポルシェのような高級車を自分で選び、購入する女性が増えていることは、女性の経済力と意思決定権が向上していることの証でもあります。
かつては「高級車は男性が買うもの」という固定観念がありましたが、今や女性自身が自分の意思で高級車を選び、楽しむ時代になっています。これは、社会における女性の立場や役割の変化を反映しているとも言えるでしょう。
アウディA3は女性にとってどう?
初心者の富裕層が知りたいポイント徹底解説
コミュニティとしての車文化
「ポルシェ女子会」のような集まりが生まれていることからも分かるように、車は単なる移動手段を超えて、新たなコミュニティを生み出す媒体にもなっています。
同じ車種や同じブランドを愛する仲間との出会いは、新たな人間関係や体験をもたらします。特に、まだまだ少数派である女性カーオーナー同士のつながりは、互いの経験や知識を共有する貴重な機会となっているようです。
まとめ:ポルシェが教えてくれる「愛車との関係性」
ポルシェに乗る女性オーナーたちの声から見えてくるのは、車との新しい関係性です。
彼女たちにとってポルシェは、単なる移動手段でも、ステータスシンボルでもありません。「一目ぼれ」から始まり、共に時間を過ごし、時には手間をかけながら育んでいく「パートナー」のような存在なのです。
MAKIさんが「走りが楽しくなった」と語るように、ポルシェは運転する喜びを教えてくれます。またサフランさんが「エンジン音やドアの開け閉めの音、ひとつひとつが素敵」と感じるように、日常の小さな瞬間に新たな喜びをもたらしてくれます。
改めて、車は不思議な乗り物です。交通手段のひとつのはずが、自分の人生の相棒として付き合うことができるのですから。
今後もビーカーに集う女性オーナーの愛車との素敵な関係を伝えていくことで、まだ運命の車と出会っていない方々が、自分にとっての最高の車と出会うきっかけになれたらと思います。
「速さ」より「かわいさ」を求める女性たちのポルシェ愛。それは、私たちに車との新しい関係性の可能性を教えてくれているのかもしれません。
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