ポルシェ最高級モデルvs手頃な718ケイマン｜本当の価値はどっち？- 3235万円の最高峰ポルシェ911その凄まじい実力

ポルシェ最高級モデルvs手頃な718ケイマン｜本当の価値はどっち？

ポルシェ911 ターボ S カブリオレの外観

ポルシェ911「3235万円の最高峰」とは？その凄まじい実力

ポルシェのラインナップを見ると、実に75種類もの車種が並んでいます。その中で価格のトップに君臨するのが「911 ターボ S カブリオレ」。車両本体価格はなんと3235万円という驚異的な金額です。

「ターボ」や「GT」、レーシングスポーツを意味する「RS」といったモデルは、日本のポルシェマニアの間で「役付き」と呼ばれています。これは麻雀や相撲における上位を表す意味から来た通称かもしれません。

現在最高額のポルシェは、「911」であり「ターボ」であり「S」であり「カブリオレ」でもあるのです。麻雀で例えるなら「大三元・四暗刻・字一色」のような、最高峰の組み合わせといえるでしょう。

（広告）一生モノの財布を探しているなら池田工芸　「質に妥協したくない」「長く使える財布が欲しい」そんな方におすすめの池田工芸。職人の手仕事が生み出す確かな品質で、一生愛用できる財布です。

911の独自性と伝統 – リアエンジン・リアドライブの魅力

911は現代のクルマの中で唯一、リアエンジン・リアドライブの基本構成を守り続けています。「911 ターボ」はその高性能バージョンとして1975年に登場しました。

車体後方に重いエンジンを置き、後輪を駆動する方式。これは260ps/35.0kgmという当時としては大きなパワーを制御するのに適していたというポルシェの主張が形になったものです。

この独自の構成が生み出す走行フィールは、他のスポーツカーでは決して味わえない特別なものです。エンジン音が背後から直接耳に届く感覚は、911オーナーだけが知る贅沢といえるでしょう。

911の基本構成の優秀さは、軽量コンパクトで堅牢、空気抵抗が少なく、信頼性も高いという特徴にあります。その優位性は、ル・マン24時間レースでのクラス優勝108回（総合優勝も最多の19回）や、過酷なニュルブルクリンク24時間レースでの13回の総合優勝という実績に象徴されています。

手頃な価格の718ケイマンとは？その魅力を探る

一方、ポルシェの入門モデルとして人気を集めているのが718ケイマンです。ミッドシップレイアウトを採用した純スポーツカーとして、時に911を脅かすほどの実力を身につけています。

718ケイマンには、ターボチャージャー付き4気筒水平対向エンジンが搭載されています。このエンジンのルーツは919ハイブリッドLMP1レースカーであり、高効率の2リッター4気筒ターボエンジンを搭載。レース技術の恩恵を受けた高性能モデルなのです。

718という名称は、1957年に多くのレースで栄光をポルシェにもたらした伝説のスポーツカーに由来しています。現代の718ケイマンは、その名に恥じない走行性能と扱いやすさを兼ね備えています。

911と718ケイマン、決定的な違いは何か？

ポルシェ911と718ケイマンの比較

911と718ケイマンの決定的に異なる点は「エンジンレイアウト」「駆動方式」「リアシートの有無」「リアサスペンションの形式」、そして「メーターの数」です。

911はタコメーターを中心に据えた伝統の5連メーター、そしてケイマンは3連メーターを採用。この違いは一見些細に思えるかもしれませんが、ポルシェにとって911の方が名実ともにケイマンより上位であることを示す絶対的な証なのです。

ボディサイズを比較すると、911カレラSは全長4519mm×全幅1852mm×全高1300mm、ホイールベース2450mm。一方、718ケイマンSは全長4379mm×全幅1801mm×全高1295mm、ホイールベース2475mmとなっています。911の方がひとまわり大きなボディであることがわかります。