ボルボV60のデメリット9選|5年乗った私が教える「本当に後悔した点」と「意外な盲点」
「北欧の美学と安全性を兼ね備えた名車」と称されるボルボV60。しかし、5年間の所有経験から言えることは、その魅力の裏に隠された「意外な落とし穴」が存在するということです。
私はボルボV60のB4グレードを5年間、約7万キロ乗り続けてきました。北欧デザインに魅了され、安全性に惹かれて購入したものの、長く付き合うほどに見えてくる「現実」があります。
この記事では、ショールームでは決して教えてくれない「実際に暮らしてみて初めて気づくデメリット」を包み隠さず公開します。購入を検討している方には、後悔しない選択のための貴重な情報になるはずです。
ボルボV60で後悔した9つのデメリット
1. 予想以上に高額な維持費の現実
「輸入車だから維持費は高い」と頭では理解していても、実際に発生する出費には驚くことになります。5年間の所有で最も痛感したのは、定期メンテナンスの高額さです。
ボルボ正規ディーラーでの12ヶ月点検は約4万円、24ヶ月点検では約8万円が相場です。さらに、消耗品の交換となると国産車の1.5〜2倍のコストがかかります。例えば、フロントブレーキパッドの交換だけで工賃込み約7万円、タイヤ4本セットで交換すると約12万円以上が相場です。
2025年現在、ボルボはメンテナンス間隔を30,000kmに延長していますが、それでも年間の維持費は国産車と比較して約1.3倍程度となっています。メンテナンスパックに加入していなかった私は、5年間で予想の1.5倍以上の維持費がかかりました。
2. B4グレードの意外な乗り心地の硬さ
ボルボといえば「心地よい乗り心地」というイメージがありますが、B4(FF)グレードに関しては期待を裏切られました。特に後輪まわりの乗り心地が硬く、段差や荒れた路面では思いのほか振動が伝わってきます。
長距離ドライブで疲れを感じるほどではありませんが、「北欧の快適性」を期待して購入した身としては、少々残念に感じる部分です。特に後部座席に乗せた家族からは「思ったより揺れる」という声が上がりました。
2025年モデルではサスペンションが改良されていますが、クロスカントリーのB5 AWDやプラグインハイブリッドモデルはより柔らかい乗り心地を実現しており、価格差を考えると簡単に上位グレードに手を出せないジレンマがあります。
3. 急落するリセールバリュー
最も痛感したのがこの点です。新車で購入したV60は、3年経過時点で新車価格の約45%まで価値が下落していました。これは同価格帯のレクサスと比較すると約20%も低い水準です。
2025年の最新データでは、ボルボの中でもV60のリセールバリューはXC60、XC40に続く4位程度となっており、特に初期モデルや人気の低いカラーを選んでしまうと、さらに厳しい査定額になりがちです。私のケースでは、当初想定していた下取り価格よりも120万円以上低い評価となり、次の車への乗り換え計画に大きな影響を与えました。
新車購入を検討している方は、この「隠れたコスト」を必ず計算に入れるべきでしょう。あるいは、1〜2年落ちの認定中古車を選ぶことで、この急激な価値下落を避ける戦略も有効です。
4. 意外と狭い室内収納スペース
外観からは想像できないほど、室内の小物入れやポケット類が少ないのがV60の意外な弱点です。特にドリンクホルダーの位置と大きさが使いづらく、大きめのペットボトルを置くと運転操作の邪魔になることがあります。
また、センターコンソールの収納も期待したほど大きくなく、スマートフォンやサングラス、財布などを置くと、あっという間に一杯になってしまいます。2025年モデルでもこの点に大きな改善は見られません。
家族でのドライブでは「物の置き場所がない」という不満が常に出ており、長距離移動では別途収納アイテムを追加購入する必要がありました。これは日常使いにおいても意外なストレスとなります。
5. Googleインフォテインメントの操作性の課題
2025年モデルでは9インチセンターディスプレイにGoogleのインフォテインメントシステムが搭載され、見た目はスタイリッシュですが、実用面では多くの不満点があります。特に走行中の操作性が悪く、エアコン設定やナビ操作などの基本機能でさえ、複数回のタップが必要になることがあります。
物理ボタンが少ないため、視線を画面に向ける時間が長くなり、安全性を重視するボルボのコンセプトと矛盾しているように感じられます。冬場に手袋をしたままでは操作しづらいという問題も日常的に発生します。
Googleマップの統合により以前より改善されたとはいえ、音声認識の精度にはまだムラがあり、結局多くの場合はスマートフォンのナビアプリを併用することになりました。
6. B4エンジンの加速性能への不満
マイルドハイブリッドシステムを搭載したB4エンジンは最高出力197ps、最大トルク300Nmを発生しますが、1.7トンを超える車重を考えると、パワー不足を感じる場面が少なくありません。特に高速道路での追い越し加速や坂道での伸びに物足りなさを感じます。
2025年モデルでは0-100km/h加速が7.6秒に改善されましたが、実際の体感では「もう少し力があれば」と思うシーンが多々あります。プラグインハイブリッドモデルであれば、この問題は解決されるものの、900万円台の価格差を考えると簡単には手が出せません。
7速DCTの採用により変速は滑らかになりましたが、燃費を重視するならB4でも十分ですが、走りの楽しさを求めるドライバーには物足りなさを感じさせるパワーユニットと言えるでしょう。
7. 部品供給の遅さと修理の長期化
予期せぬトラブルが発生した際に最も困るのが、部品供給の遅さです。私の場合、リアゲートのモーターに不具合が生じた際、部品の取り寄せに4週間以上かかりました。
国産車であれば数日で解決する問題が、輸入車であるがゆえに長期化するというのは、実際に経験するまで想像できないストレスです。さらに、修理費用も予想を上回ることが多く、5年間で3回の予期せぬ修理で合計約35万円の出費がありました。
ディーラーの対応は丁寧ですが、「海外からの部品取り寄せ」という根本的な問題は解決されず、修理期間中の代車提供などのフォロー体制も万全とは言えません。
8. 期待を下回る実燃費性能
マイルドハイブリッドシステムを搭載したB4エンジンの2025年モデルでは、カタログ燃費(WLTCモード)が15.4km/Lとされていますが、実燃費には大きな乖離があります。実際の市街地走行では11km/L前後、高速道路でも13.5km/L程度が限界でした。
特に冬場や渋滞時には燃費が大きく悪化し、9km/L台まで落ち込むことも珍しくありません。ハイブリッドの名を冠していても、同クラスの国産ハイブリッド車に比べると燃費性能では見劣りします。
長期保有を前提とした場合、この燃費差は総所有コストに無視できない影響を与えます。5年間で計算すると、想定より約25万円多くガソリン代がかかったことになります。
9. 荷室容量の誤認と使い勝手の問題
カタログでは荷室容量519リットルと謳われていますが、実際の使い勝手は数字ほどではありません。荷室の形状が複雑で、大型の四角い荷物を積む際には思った以上にスペースを取られます。
ボルボ V60で「後悔しない」ための徹底攻略ガイド!
選び方・乗り心地・維持費を丸ごと解説
特に後部座席を使用している状態では、ゴルフバッグ2つを縦に積むのも困難な場合があります。リアシートを倒せば最大888リットルまで拡張できますが、シートを倒した際の段差が大きく、長尺物の積載には不向きです。
同クラスのSUVと比較すると、数字上の容量は遜色ありませんが、実用性の面では劣る場面が多々ありました。
それでも手放せない!V60の5つの魅力
ここまでデメリットを挙げてきましたが、5年間手放さなかった理由もあります。V60の魅力を正直にお伝えします。
1. 他にはない洗練された北欧デザイン
V60の最大の魅力は、やはりそのデザインです。ドイツ車にはない洗練された北欧的な美しさは、5年経った今でも「振り返ってしまう」ほどの魅力があります。特にLEDヘッドライトの「トールハンマー」デザインは独自性があり、所有欲を満たしてくれます。
インテリアも同様に、無駄を削ぎ落としたミニマルデザインは長く付き合うほどに飽きが来ません。2025年モデルではオレフォス社製クリスタルシフトノブなど、さらに上質な素材が採用されています。
2. 圧倒的な安全装備の充実度
ボルボの真骨頂である安全性は、実際の使用でも高く評価できます。City Safetyによる自動ブレーキシステムは数回にわたり危険を回避してくれました。また、パイロットアシスト(アダプティブクルーズコントロール+車線維持支援)の精度の高さは長距離ドライブでの疲労軽減に大きく貢献しています。
2025年モデルでは「エマージェンシー・ストップ・アシスト機能」が追加され、ドライバーが反応しない場合の自動停止機能がさらに向上しています。
3. 長時間運転でも疲れにくいシートの快適性
V60のシートは長所と言えるでしょう。長距離運転でも疲労を感じにくい絶妙なホールド感と硬さは、5年経った今でも高く評価できます。特に腰痛持ちの私にとって、このシートの快適性は車選びの重要なポイントでした。
後部座席も十分な広さと快適性があり、大人4人での長距離移動でも不満の声は上がりません。この「座り心地」は試乗だけでは完全に評価できない、長期保有して初めて分かる価値です。
4. 実用的な荷室の基本性能
デメリットで触れた荷室ですが、基本的な使い勝手は悪くありません。荷室の床面が低く設定されているため、重い荷物の出し入れが楽で、開口部も十分な広さがあります。
家族旅行や趣味のアウトドア用品の運搬には十分対応でき、SUVに比べて低い全高が立体駐車場でのアドバンテージにもなっています。
5. 希少価値がもたらす所有満足度
街中で同じモデルとすれ違うことが少ないというのも、実はV60の魅力の一つです。大衆車では味わえない「特別感」は、デメリットを補って余りある精神的満足をもたらします。
ガソリンスタンドや駐車場で「素敵な車ですね」と声をかけられることも少なくなく、そのたびに選択の正しさを再確認できるのは嬉しいものです。
後悔しないためのV60購入・所有のアドバイス

ボルボV60のデメリット9選|5年乗った私が教える「本当に後悔した点」と「意外な盲点」
5年間の所有経験から、これからV60の購入を検討している方へのアドバイスをまとめます。
グレード選びは慎重に
予算が許すなら、B4ではなくプラグインハイブリッドモデルを選ぶことをお勧めします。2025年モデルでは「ウルトラ T6 AWD プラグインハイブリッド」が909万円で設定されています。
走行性能と乗り心地の差は試乗だけでは分かりにくいものの、長期所有では大きな満足度の差になります。特にプラグインハイブリッドモデルは電気モーターの恩恵で静粛性と加速性能が大幅に向上し、短距離の通勤であればガソリン代もかなり節約できます。
メンテナンスパックは必須
ディーラーが提供するメンテナンスパックへの加入は必須と考えてください。定期点検や消耗品交換をパッケージ化することで、予想外の出費を抑えることができます。さらに、延長保証への加入も強くお勧めします。
私の経験では、メンテナンスパックに加入していなかったことが最大の後悔点です。5年間で約60万円の差が出たと試算しています。
認定中古車も視野に
新車購入にこだわらないなら、1〜2年落ちの認定中古車が最も賢い選択かもしれません。初期の急激な価値下落を避けつつ、ほぼ新車同様の状態で購入できるからです。
特にディーラー認定中古車であれば、保証も充実しており、新車との性能差もほとんど感じられません。予算を抑えつつV60のグレードを一つ上げることができれば、満足度は大きく向上するでしょう。
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試乗は複数グレードで
試乗の際は、可能な限り複数のグレードを比較することをお勧めします。特にB4とプラグインハイブリッドモデルも乗り比べることで、「自分にとって本当に必要なグレード」が見えてきます。
また、短時間の試乗ではなく、できるだけ長時間(できれば一日)の試乗を申し込むことで、日常使用での使い勝手や不満点が見えてきます。
まとめ:ボルボV60は「理解した上で」選ぶべき一台
5年間のV60オーナー経験から言えることは、「デメリットを理解した上で選べば、非常に満足度の高い一台になる」ということです。
維持費の高さ、リセールバリューの低さ、一部の使い勝手の悪さなどは確かに存在します。しかし、デザイン性、安全性、快適性などの「数値化できない価値」も同時に提供してくれる車です。
重要なのは、ショールームで見た「理想」と、日常で付き合う「現実」のギャップを理解した上で判断することです。そのギャップを受け入れられるなら、V60は他に代えがたい満足をもたらしてくれるでしょう。
後悔しないV60選びのためには、この記事で挙げたデメリットをしっかり理解し、それでも「自分にとって価値がある」と感じられるかどうかが決め手となります。
メーカー公式情報
ボルボ・カー・ジャパン公式サイト
https://www.volvocars.com/jp/cars/v60/
V60 最新価格情報(2025年モデル)
- V60 Plus B4:659万円
- V60 Ultra B4:719万円
- V60 Ultra T6 AWD plug-in hybrid:909万円