なぜ中古レクサスRXは3年落ちを狙うべきなのか｜元査定士が教える価値と注意点

高級SUVの代表格であるレクサスRX。新車で購入すると700万円以上するこの車を、賢く手に入れる方法をご存知でしょうか？

私は10年以上、高級車専門の査定士として数千台のレクサスを見てきました。その経験から断言できるのは、レクサスRXは「3年落ち」が最も費用対効果が高いということです。

この記事では、なぜ3年落ちのレクサスRXが狙い目なのか、元査定士の視点から徹底解説します。高級SUVを賢く手に入れたい方は、ぜひ最後までお読みください。

レクサスRXの値崩れの実態｜なぜ3年目がターニングポイントなのか

高級車は「買った瞬間から価値が下がる」と言われますが、レクサスRXの場合はどうでしょうか？実際のデータを見てみましょう。

レクサスRXの価値推移を分析すると、以下のような特徴があります：

この数字から見えてくるのは、3年目を境に値下がりペースが大幅に緩やかになるという事実です。つまり、3年落ちのレクサスRXを購入することで、初期の大きな値下がりを回避しつつ、まだまだ十分に新しい車を手に入れることができるのです。

同クラスの高級SUVと比較した場合のレクサスRXの値崩れ状況も確認しておきましょう。

このデータから、レクサスRXは輸入高級SUVと比較して値崩れが若干緩やかであることがわかります。特に日本国内での信頼性の高さとメンテナンスコストの低さが、中古市場での評価を支えています。

レクサスRX 3年落ちのコストメリット比較

なぜ3年落ちのレクサスRXが特に狙い目なのか、具体的な理由を解説します。

新車で購入すると最初の3年間で約40〜45%の価値が下がりますが、3年落ちを購入すればこの大きな損失を回避できます。例えば、新車価格750万円のRXが3年後には約420万円前後で購入可能になります。つまり、330万円もの初期減価償却を避けられるのです。

3年落ちは、レクサスの認定中古車プログラム（CPO）が最も充実している年式です。CPOには最大2年間の保証が付き、厳格な点検基準をクリアした車両のみが販売されます。つまり、新車に近い安心感を得られながら、価格は大幅に抑えられるのです。

私が査定士として見てきた経験では、CPOのレクサスRXは一般の中古車と比べて明らかに状態が良く、後々のトラブルも少ない傾向にありました。

新型モデル発売直後の車には、まだ発見されていない不具合が潜んでいることがあります。3年落ちであれば、そうした初期不良はすでにリコールなどで対応済みであることが多いのです。

実際、私が査定してきた中で、レクサスRXの初期ロットには電子系統のトラブルが散見されましたが、3年以上経過した車両ではそうした問題がほぼ解消されていました。

レクサスRXのモデルチェンジサイクルは約6年。3年落ちであれば、現行モデルの前半期型を手に入れることができます。つまり、最新世代の基本設計と装備を備えながら、価格は大幅に抑えられるのです。

例えば、現在販売されている最新型RXは2022年発売モデルですが、2025年に3年落ちとなる車両は、最新の安全装備やインフォテインメントシステムを備えながら、新車より300万円以上安く購入できる計算になります。

レクサスRXの3年落ちには、維持費の面でも大きなメリットがあります：

特に自動車税と重量税については、新車購入時のエコカー減税が13年間継続するため、3年落ちでも十分その恩恵を受けられます。

レクサスRXといっても、グレードや年式によって値崩れの状況は大きく異なります。ここでは、グレード別・年式別の選び方について解説します。

レクサスRXの主要グレードごとの値崩れの特徴は以下の通りです：

私の査定経験からすると、Fスポーツのハイブリッドモデルが最も値崩れしにくく、中古市場での人気も高いです。特に黒・白・シルバーなどの人気色であれば、さらに需要が高まります。

レクサスRXの世代ごとの特徴と、中古車として選ぶ際の注目ポイントを紹介します：

4代目（2015年〜2022年）： 現行型の一つ前のモデル。特に2018年〜2019年製造の3年落ちは、マイナーチェンジ後の改良点が反映されており、コストパフォーマンスに優れています。
5代目（2022年〜現在）： 最新モデル。2025年以降に3年落ちが市場に出始め、注目度が高まると予想されます。

私のアドバイスとしては、モデルチェンジ直後の車両は避け、マイナーチェンジ後の車両を狙うのがベストです。マイナーチェンジでは初期の不具合が修正されていることが多く、より完成度の高い車両を手に入れられます。