レクサスUXはひどい？貧乏人のレクサスと呼ばれる5つの理由
都市部に映えるレクサスUXの洗練されたエクステリア
レクサスUXはなぜ「貧乏人のレクサス」と呼ばれるのか
レクサスUXに乗っていると、ふと「この車、本当にレクサスなの？」と思うことはありませんか？
プレミアムコンパクトSUVとして2018年に登場したレクサスUX。400万円台からという比較的手頃な価格で、レクサスブランドの車を所有できることが大きな魅力です。しかし同時に「貧乏人のレクサス」と揶揄されることもあるのが現実なんです。
私は数多くの高級車を試乗してきましたが、レクサスUXについては「本当にひどいのか？」という疑問を持ち、実際に乗って検証してみました。
結論から言うと、レクサスUXには確かに「ひどい」と感じる部分があります。特に後部座席の狭さやラゲッジスペースの少なさは、多くのオーナーが口にする不満点となっています。
でも、それは見方を変えれば「コンパクトSUV」というカテゴリーの特性でもあるんですよね。
あなたはどう思いますか？ 高級車に乗りたいけど予算は抑えたい…そんな方にとって、レクサスUXは「妥協点」になり得るのでしょうか？
この記事では、レクサスUXが「ひどい」「貧乏人のレクサス」と言われる5つの理由を徹底検証し、実際に乗ってみた感想をお伝えします。これからUXの購入を検討している方は、ぜひ最後までご覧ください。
レクサスUXの基本情報と市場での位置づけ
レクサスUXは、レクサスブランドのSUVラインナップの中で最もコンパクトなモデルです。2018年に登場したUXは、レクサスブランドへの入門車という位置づけで販売されています。
ボディサイズは全長4,495mm×全幅1,840mm×全高1,520mmと、コンパクトSUVの範疇に入ります。このサイズ感は日本の道路環境に適しており、都市部での取り回しの良さが特徴です。
パワートレインは、ガソリン車の「UX200」と、ハイブリッドシステムを組み合わせた「UX250h」の2グレードが展開されていましたが、2023年12月にガソリン車は生産終了となり、現在はハイブリッド車とEV車のみの設定となっています。
価格帯は、ハイブリッドモデルで約455万円からスタートしており、レクサスブランドの中では比較的手が届きやすい価格設定です。
レクサスUXが「ひどい」と言われる5つの理由
レクサスUXに対する「ひどい」という評価は、実際のオーナーや試乗者からの声に基づいています。
一体どんな点が不満なのか、具体的に見ていきましょう。
1. 後部座席が極端に狭い
UXの後部座席は、他の高級コンパクトSUVと比較しても明らかに狭いんです。
レクサスUXの狭い後部座席空間
実際に乗ってみると、前席に170cm程度の大人が座った状態では、後席の膝前スペースはわずか数センチしかありません。「これで長距離ドライブは厳しい…」というオーナーの声は納得です。
身長の高い方や家族での利用を考えている方には、この狭さは大きなデメリットになるでしょう。
「前席に成人男性が座ると、後席の膝前スペースはコブシ1.5個分ほどしかなく、頻繁に後部座席を使う人にはお勧めできません。大人4人以上で長距離ドライブとなると厳しい部分があります。」
2. トランク容量が少なすぎる
UXのトランク容量はわずか360Lしかありません。競合車と比較すると、メルセデス・ベンツGLAが435L、BMW X1に至っては505Lもあるんです。
この差は実用面で大きく響きます。ゴルフバッグは1本が限界で、2本を積もうとすると諦めざるを得ません。
週末の買い物でも「あれ？もう入らない…」という事態に陥りやすく、SUVとしての実用性を求める方には物足りなさを感じさせます。
「これってSUVというよりハッチバックじゃない？」という辛辣なコメントも、あながち間違いではないかもしれません。
3. 内装が安っぽく感じる
レクサスといえば高級感あふれる内装が魅力のはず。しかしUXでは、ドアトリムやセンターコンソールに硬質プラスチックが使われており、「これで450万以上するの？」という声も少なくありません。
レクサスUXの内装デザインと質感
特にドアの内装部分は質感が物足りず、閉める音も高級車としては物足りないと感じる方も多いようです。
レクサスUXの内装は、全体的に黒が多く、メリハリの少ないデザインが殺風景に感じられることがあります。メッキや木目があれば違った印象になったかもしれません。
特に「高いくせにハードプラを使っている」という口コミも見かけますが、レクサス車は基本的にこのような仕様です。
4. 走行性能が期待外れ
レクサスのネームバリューから期待される走行性能ですが、UXでは少し物足りなさを感じる方も多いようです。
特にガソリンモデルだった「UX200」は、2.0リッター直4エンジンで最高出力169馬力と、同クラスの競合車種と比べるとパワー不足感があります。
加速時のもたつきや高速走行時の安定感の不足を指摘する声もあり、「レクサス」の名を冠する車としては期待値とのギャップが大きいと言えるでしょう。
現在はハイブリッドモデルのみとなっていますが、それでも「高級車」としてのドライビングプレジャーを求める方には物足りなさを感じさせるかもしれません。
5. 価格に見合わない装備
レクサスUXは400万円台からと、レクサスの中では比較的手頃な価格設定ですが、それでも一般的な国産車と比べれば高額です。
その価格に対して、装備が物足りないと感じるオーナーも少なくありません。例えば、同価格帯のトヨタハリアーと比較すると、室内空間や装備の充実度で見劣りする部分があります。
「レクサスブランド料」を払っている感覚になり、コストパフォーマンスに疑問を感じる方もいるようです。
「貧乏人のレクサス」と呼ばれる本当の理由
レクサスUXが「貧乏人のレクサス」と揶揄される背景には、いくつかの要因があります。
単に価格が安いからというだけではなく、レクサスブランドに対する期待値とのギャップが大きいことが主な理由です。
都市部の風景に映えるレクサスUXのサイドプロファイル
レクサスブランドの中で最も安価なモデル
レクサスUXは、レクサスブランドの中で最も安価なモデルであるため、「貧乏」と思われることがあります。高級ブランドの中でも最も手頃な価格帯であることが、このイメージにつながっているのです。
実際に、レクサスUXが最も安価なモデルであることから「貧乏」と思われる理由は以下の通りです。
-
エントリーモデルとしての位置づけ
-
他のレクサスモデルと比較して価格が低い
-
若年層や初めてのレクサス購入者をターゲットにしている
これらの特徴から、レクサスUXは「貧乏」なイメージを持たれることがあるのです。しかし、価格が手頃であることは必ずしもマイナスではないことを理解しておきましょう。
サイズ感と高級感のミスマッチ
レクサスといえば、大きくて豪華な車というイメージがありますが、UXはコンパクトなサイズ感のため、そのイメージとのギャップが生じています。
全長4,495mm、全幅1,840mm、全高1,520mmというサイズは、一般的なコンパクトSUVと変わらず、「レクサスなのに小さい」という印象を与えてしまうのです。
このサイズ感は都市部での運転には適していますが、「高級車」としての存在感という点では物足りなさを感じさせる要因となっています。
内装の質感と高級ブランドの期待値
レクサスというブランドに対して、内装の質感や高級感に大きな期待を持つ人は多いでしょう。しかし、UXでは一部にハードプラスチックを使用するなど、その期待値に応えきれていない部分があります。
特に後部座席は「のっぺり」とした殺風景な印象があり、高級車としての細部へのこだわりが感じられないという声もあります。
このような内装の質感と高級ブランドへの期待値のギャップが、「貧乏人のレクサス」というレッテルを貼られる一因となっているのです。
レクサスUX vs ハリアー：どちらがお得？
レクサスUXとトヨタハリアーは、どちらも人気のSUVですが、価格帯や特徴に大きな違いがあります。
同じトヨタグループの車種として、よく比較されるこの2台。実際にどちらがお得なのでしょうか？
レクサスUXとトヨタハリアーの比較イメージ
サイズと室内空間の違い
レクサスUXとハリアーの最も大きな違いは、そのサイズ感です。
-
レクサスUX：全長4,495mm × 全幅1,840mm × 全高1,520mm
-
トヨタハリアー：全長4,720mm × 全幅1,855mm × 全高1,660mm
数字だけ見ると、そこまで大きな差はないように思えますが、実際の室内空間には雲泥の差があります。
特に後部座席の広さとラゲッジスペースは、ハリアーが圧倒的に優位です。ハリアーのラゲッジ容量は431Lで、UXの360Lを大きく上回ります。
家族での利用や長距離ドライブを考えている方には、ハリアーの方が快適に過ごせるでしょう。
価格と装備の比較
価格面では、ハリアーの方が約100万円ほど安く購入できます。
-
レクサスUX：約455万円〜
-
トヨタハリアー：約300万円〜
この価格差は大きいですが、レクサスUXには高級ブランドならではの特別感や細部へのこだわりがあります。例えば、静粛性や乗り心地、内装の質感などは、レクサスUXの方が上回る部分もあるでしょう。
しかし、純粋な「コストパフォーマンス」という観点では、ハリアーの方が優れていると言えるかもしれません。
ブランド価値と再販価値
レクサスUXの大きなアドバンテージは、そのブランド価値です。「レクサス」というブランドは、所有する喜びや周囲からの評価という点で、一定の価値を持っています。
また、再販価値という観点でも、レクサスUXはハリアーよりも有利な傾向があります。高級ブランド車は一般的に、中古市場での価値の下落が緩やかだからです。
長期的な視点で見ると、初期投資は大きくても、トータルコストではそれほど大きな差にならない可能性もあります。
結局のところ、どちらが「お得」かは、あなたが何を重視するかによって変わってくるでしょう。
レクサスUXの購入に必要な年収とは？
レクサスUXを購入するには、一体どれくらいの年収が必要なのでしょうか？
「高級車は夢のまた夢」と思っていた方も、「意外と現実的かも」と感じるかもしれません。
レクサス販売店に展示されるUXと商談シーン
一般的な購入目安
車の購入において、一般的には「年収の半分程度」が無理なく購入できる価格と言われています。レクサスUXの価格が約455万円からということを考えると、年収900万円程度あれば理想的と言えるでしょう。
しかし、これはあくまで目安であり、他の生活費やローンの状況によっても大きく変わります。
実際には、年収700万円台から購入を検討する方も多く、特に共働き世帯であれば、より現実的な選択肢となります。
年収別の購入シミュレーション
年収別に、レクサスUXの購入がどれくらい現実的かを見てみましょう。
-
年収500万円：月々の支払いが厳しくなる可能性が高い。頭金を多めに用意するか、ローン期間を長くするなどの工夫が必要
-
年収700万円：無理のない範囲で購入可能。ただし、他の大きな出費がない場合
-
年収1000万円以上：余裕を持って購入可能。上位グレードやオプションの追加も検討できる
また、購入方法によっても月々の負担は大きく変わります。例えば、残価設定型ローンを利用すれば、月々の支払いを抑えることができるでしょう。
維持費も考慮した現実的な年収ライン
車の購入を考える際は、維持費も重要な要素です。レクサスUXの年間維持費は、以下のような項目で構成されます。
-
自動車税：約43,500円/年
-
自動車保険：約10万円/年（等級や条件による）
-
燃料費：約10〜15万円/年（走行距離による）
-
メンテナンス費：約10〜15万円/年
これらを合計すると、年間約30〜40万円の維持費がかかると考えられます。
購入費用と維持費を総合的に考えると、年収800万円以上あれば、レクサスUXを無理なく所有できると言えるでしょう。
ただし、これはあくまで目安であり、個人の生活スタイルや他の支出によっても大きく変わります。自分の経済状況をしっかりと把握した上で、無理のない範囲での購入を検討することが大切です。
レクサスUXの競合車比較：BMW X1とベンツGLA
レクサスUXの主な競合車として、BMW X1とメルセデス・ベンツGLAが挙げられます。
同じプレミアムコンパクトSUVカテゴリーに属するこれらの車種は、どのような違いがあるのでしょうか？
プレミアムコンパクトSUV3台の比較イメージ
価格と装備の比較
まず、3車種の価格帯を比較してみましょう。
-
レクサスUX：約455万円〜
-
BMW X1：約450万円〜
-
メルセデス・ベンツGLA：約500万円〜
価格帯はほぼ同等ですが、標準装備や内装の質感には違いがあります。
BMW X1は、スポーティな走行性能を重視した装備が充実しており、ドライビングプレジャーを求める方に向いています。
メルセデス・ベンツGLAは、上質な内装と最新テクノロジーが魅力で、特に安全装備が充実しています。
レクサスUXは、静粛性と燃費性能に優れており、特にハイブリッドモデルは環境性能の高さが特徴です。
走行性能と乗り心地
走行性能という観点では、BMW X1が最もスポーティな走りを提供します。ハンドリングの正確さやエンジンレスポンスの良さは、BMWならではの特徴です。
メルセデス・ベンツGLAは、快適性と走行性能のバランスが取れており、長距離ドライブでも疲れにくい乗り心地が魅力です。
レクサスUXは、静粛性に優れており、特に市街地での運転がストレスフリーです。ただし、加速性能や高速走行時の安定感では、ドイツ勢に一歩譲る印象があります。
ブランドイメージと再販価値
ブランドイメージという点では、それぞれに特徴があります。
BMWは「駆け抜ける喜び」をモットーに、スポーティなイメージが強く、運転を楽しみたい方に支持されています。
メルセデス・ベンツは、長い歴史と伝統に裏打ちされた高級感と信頼性が魅力で、ステータスシンボルとしての価値が高いと言えるでしょう。
レクサスは、日本の「おもてなし」の精神を体現した上質なサービスと、信頼性の高さが特徴です。特に長期保有を考える方には、故障の少なさと維持費の安さが魅力となるでしょう。
再販価値という観点では、3ブランドとも比較的高い水準を維持していますが、特にメルセデス・ベンツは中古市場での人気が高い傾向があります。
レクサスUXの購入を後悔しないために
レクサスUXの購入を検討している方に、後悔しないためのアドバイスをいくつかご紹介します。
「貧乏人のレクサス」と言われる部分を理解した上で、それでも魅力を感じるかどうかが重要です。
レクサスUXの試乗シーン
必ず試乗して自分に合うか確認する
レクサスUXを購入する前に、必ず試乗することをおすすめします。カタログやレビューだけでは分からない、実際の乗り心地や使い勝手を体感することが大切です。
特に、後部座席の狭さやトランク容量の少なさは、実際に見て確認しないと想像以上に厳しいと感じる方も多いでしょう。
また、試乗の際は、普段の使用シーンを想定したルートを走行してみることをおすすめします。例えば、通勤ルートや週末のお出かけ先など、実際に使う場面での使い勝手を確認しましょう。
ライフスタイルに合っているか見極める
レクサスUXは、そのコンパクトなサイズ感から、特定のライフスタイルに適した車と言えます。
-
都市部での使用が中心の方
-
主に1〜2人での乗車が多い方
-
荷物をたくさん積む機会が少ない方
このようなライフスタイルの方には、レクサスUXは非常に適した選択肢となるでしょう。
逆に、家族での使用が多い方や、アウトドアなどで大きな荷物を積む機会が多い方には、少し物足りなさを感じるかもしれません。
自分のライフスタイルに合った車を選ぶことが、後悔しない選択の鍵となります。
維持費を含めたトータルコストを計算する
車の購入を検討する際は、購入価格だけでなく、維持費を含めたトータルコストを計算することが重要です。
レクサスUXの場合、以下のような維持費を考慮する必要があります。
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自動車税：約43,500円/年
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自動車保険：約10万円/年（等級や条件による）
-
燃料費：約10〜15万円/年（走行距離による）
-
メンテナンス費：約10〜15万円/年
これらを合計すると、年間約30〜40万円の維持費がかかると考えられます。
この維持費が自分の家計に無理なく組み込めるかどうかを、しっかりと検討しましょう。
購入方法を工夫する
レクサスUXを少しでもお得に購入するための方法もいくつかあります。
-
残価設定型ローンの活用：月々の支払いを抑えることができます
-
ディーラーでのキャンペーン時期を狙う：特別金利や購入特典が付くことがあります
-
下取り車の価格交渉：複数のディーラーで査定を受け、最も高い評価を受けたところで交渉するのがおすすめです
また、新車にこだわらなければ、認定中古車を検討するのも一つの方法です。1〜2年落ちの車であれば、状態も良く、価格も新車より100万円程度安く購入できる可能性があります。
まとめ：レクサスUXは本当に「ひどい」のか？
レクサスUXはひどい？貧乏人のレクサスと呼ばれる5つの理由
ここまでレクサスUXの「ひどい」と言われる理由や「貧乏人のレクサス」と揶揄される背景について詳しく見てきました。
では、レクサスUXは本当に「ひどい」車なのでしょうか？
結論から言うと、レクサスUXには確かに不満点はありますが、それは見方を変えれば「コンパクトプレミアムSUV」というカテゴリーの特性でもあります。
後部座席の狭さやトランク容量の少なさは、コンパクトなボディサイズを優先した結果であり、都市部での取り回しの良さというメリットの裏返しとも言えるでしょう。
内装の質感や走行性能に関しても、価格帯を考慮すれば、決して「ひどい」とは言えないレベルです。
レクサスUXが「貧乏人のレクサス」と呼ばれるのは、レクサスブランドに対する高すぎる期待値と、実際の商品としての位置づけのギャップが原因と言えるでしょう。
あなたにとってレクサスUXが最適な選択かどうかは、以下のポイントで判断するとよいでしょう。
-
都市部での使用が中心で、取り回しの良さを重視するか
-
1〜2人での使用が多く、後部座席の広さにこだわらないか
-
レクサスブランドの所有感や静粛性、上質感を求めているか
-
燃費性能や環境性能を重視するか
これらの条件に当てはまる方にとって、レクサスUXは非常に魅力的な選択肢となるでしょう。
逆に、家族での使用が多い方や、荷物をたくさん積む機会が多い方、走行性能を最重視する方には、他の選択肢を検討することをおすすめします。
最終的には、自分のライフスタイルや価値観に合った車を選ぶことが、後悔しない選択の鍵となります。
レクサスUXの購入を検討している方は、ぜひ一度試乗して、自分に合った車かどうかを確かめてみてください。
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